ケン・ローチ監督の「ジミー、野を駆ける伝説」を観た! | とんとん・にっき

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ケン・ローチ監督の「ジミー、野を駆ける伝説」、見逃していたものを「下高井戸シネマ」に来たので、観に行ってきました。ケン・ローチ監督、根強いファンが多いようで、観客は8割弱とけっこう入っていました。僕が観たケン・ローチ監督作品は、「麦の穂をゆらす風」と「この自由な世界で」の2本です。一貫して労働者階級や移民の側に立った姿勢で、作品を作り続けている社会派監督です。


元活動家のジミー・グラルトン(バリー・ウォード)が10年ぶりにアメリカから故郷の片田舎に戻ってくるところから、この作品は始まります。


かつて地域のリーダーとして絶大な信頼を集めたジミーは、気心の知れた仲間たちに歓待され、昔の恋人ウーナ(シモーヌ・カービー)とも再会を果たします。ジミーの望みは、年老いた母親アリスの面倒を見ながら穏やかに生活することでしたが、周りはジミーを放ってはおきません。しかし、対抗勢力である教会の神父たちは、ジミーの活動を快く思っていません。当然、ジミーをつぶしにかかります。


「Jimmy's Hall(ジミーのホール)」とは、人々が集い、学び、踊る場所。しかしこの作品が最も語りたいことはホールの再建でも、ダンスでもない。野を駆け、野に生きた労働者でありながら、抜群のリーダーシップで民衆に支持された"名もなき英雄"の物語です。実在したジミーは、誰もが知る歴史上の偉人ではなく、むしろそのプロフィールの細かな部分はほとんど知られていません。


活動家の傍ら、芸術や娯楽をこよなく愛したジミーの人間性に加え、何よりもスクリーンに投影されているのは、ジミーの私利なき高潔な精神にほかならない。彼が説いた言葉の数々は、未来への希望にみちたメッセージとして眩い輝きを放ち、混迷する今を生きる私たちに深く刻まれ、すがすがしい感動を呼びます。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:「麦の穂をゆらす風」などのケン・ローチがメガホンを取り、1930年代のアイルランドを舞台に、庶民の自由のために戦った無名の活動家を描くヒューマンドラマ。アメリカからアイルランドの片田舎に帰郷した主人公が、教会や地主といった権力を持つ者たちに弾圧されながら、それでも仲間たちと共に自由を求めて活動するさまをつづる。主演は、テレビや舞台で活動してきたバリー・ウォード。重厚なテーマや登場人物をみずみずしく描写する、ローチ監督の手腕がさえ渡る。

ストーリー:1932年のアイルランド。内戦終結から10年が経過し、元活動家のジミー・グラルトン(バリー・ウォード)が10年ぶりにアメリカから故郷の片田舎に戻ってくる。ジミーはかつて仲間たちと芸術やスポーツを楽しみ、語り合ったホールを復活させ、住民たちの間には活気が戻ってくる。しかし、神父のシェリダン(ジム・ノートン)が住民を戸別訪問してホールに行かないようにと警告し……。

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「ジミー、野を駆ける伝説」公式サイト

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