東京藝術大学大学美術館で「藝大コレクション展―春の名品選―」を観た! | とんとん・にっき

東京藝術大学大学美術館で「藝大コレクション展―春の名品選―」を観た!


東京藝術大学大学美術館で「藝大コレクション展―春の名品選―」を観てきました。 実は同時開催している「観音の里の祈りとくらし展―びわ湖・長浜のホトケたち―」のブロガー特別内覧会に参加し、同じフロアで開催された「藝大コレクション展―春の名品選―」をブロガー特別内覧会と“同等扱い”で観てきたというわけです。「藝大コレクション展―春の名品選―」の方は、いただいた資料によると3月20日15時30分から「記者内覧会」が“自由内覧”という形で開催されたようです。


まあ、それはそれとして、「藝大コレクション展―春の名品選―」は、過去にも開催されていたようで、僕も何度か観に行っていました。藝大が所蔵するコレクションは、そんじょそこらの美術館とわけが違います。


藝大の前身である東京美術学校の開校に先だって開始された芸術作品・資料の収集にはじまります。以来125年余り、収集された作品は28500件以上にものぼるそうです。また教育資料として古今の優品や貴重な資料が収集されただけでなく、藝大に学び、また教えた歴代の学生と教員たちによっても多くの作品が残されています。


そんなわけで藝大では、この多彩なコレクションを広く展観する機会として、毎年春にコレクション展を開催しています。で、今回の目玉はというと、国宝「絵因果経」ですが、東京美術学校の日本絵画の収集はこの「絵因果経」にはじまったと言われています。会場では大きな屏風などに混じって、まあ、最初には出てきたのですが、うっかりすると見過ごしてしまうほどの小さなものです。


フェノロサと岡倉天心によって「絵因果経」の購入が決定されたのは明治21年(1888)、開校前年のことでした。「絵因果経」には、「希代の名品」と天心が記した文書が付属しているそうです。



国宝・絵因果経:5世紀に漢訳された「過去現在因果経」4巻をもとに、下段に経文、上段にその内容に即した絵を加えて8巻とした絵入りのの経巻。8世紀の作品としては驚くほど鮮やかに、朱や群青・緑青などの彩色が残っています。



日本画







西洋画





工芸・彫刻

「藝大コレクション展―春の名品選―」

東京藝術大学は、前身である東京美術学校の時代から、120年以上の長きにわたって古今東西の芸術資料・作品の収集につとめてきました。28,500件以上の多様なコレクションはその成果であり、藝大の歩みを映し出すものです。本展覧会では春の名品選と題して、藝大コレクションを代表する作品を展示、その豊かな魅力をお伝えします。また特集展示として、二つのテーマを設けて近世・近代の絵画をご紹介します。
特集展示1 女性を描く/ヌードと出会う
特集展示2 近世の山水/近代の風景 ―富士山図を中心に―


「東京藝術大学大学美術館」ホームページ


注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


coll20 「藝大コレクション展―春の名品選―」

リーフレット
執筆:岡本明子

編集・発行:東京藝術大学大学美術館

発行日:2014年3月21日

制作:ニューカラー写真印刷

藝大フレンズ賛助金助成事業







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