「ゲルマニウムの夜」を見た! | とんとん・にっき

「ゲルマニウムの夜」を見た!



チケット

何の気なしにヤフーのニュースをブログに張り付けてみたら、

画像ごとそのまま記事になってしまいました。

しばらくアメブロをやっていないので、もしかして新機能かしら?


上野の東京国立博物館西門の横にできた「一角座」で、

荒戸源次郎製作総指揮、大森立嗣初監督作品、

「ゲルマニウムの夜」を見てきました。

主演は新井浩文、他に広田レオナ、早良めぐみ、石橋蓮司、佐藤慶、

原作は、もちろん花村萬月、芥川賞受賞作品です。


12月17日土曜日に上映開始でしたが、

すぐには行けず、なんとか都合をつけて、

23日に見に行ってきました。


西門は「国立国際子供美術館」の真ん前、

「一角座」は鉄骨造の工場のようなもので、

なかなか雰囲気のあるものでした。

1列15席ぐらいの6列位、100人に満たない席数です。

比較的ゆったりと座れる座席配置でした。

その日の観客は、なぜか普段より年齢層が高いとのこと。

でも、若い人もそれなりに入っていました。


映画に描かれているのは「神のささやき」、

主人公はいつもゲルマニウムラジオを聞いています。

画面はどちらかというと淡々とと流れ、

雪景色の中、静謐な印象に終始しました。

見習い修道女とのセックスシーンも控えめで、

暴力シーンも強烈だが、決して荒っぽくありません。

少年が大人になっていく過程、男同士の関わり合い、

そして、神聖と汚濁、神に対する冒涜と救済。

女性から見ると分かりづらいかも知れませんが、

そんなシーンが数多く出てきました。

そして、映画は新緑の春で終わります。


映画が終わって、ちょっと間をおいて、

突然、監督の大森立嗣と、主演の新井浩文が現れ、

二人とも恥ずかしがり屋で、シャイな感じ、

その二人が精一杯の挨拶をしてくれました。

土曜、日曜は上映後、挨拶を行っているとのことです。


大森立嗣は、こんな僕でも精一杯生きている、

そういうことをこの映画で表現したかった、

というようなことを言っていました。

なかなかこれだけじゃ判りづらいかも知れませんが・・・


なにはともあれ、期待していた「ゲルマニウムの夜」、

花村萬月の「ゲルマニウムの夜」や「イグナシオ」をもう一度読み直して、

また映画「ゲルマニウムの夜」を考えてみたいと思っています。


そうそう、12月20日の朝日新聞夕刊に、

映画評論家・山根貞男の好意的な批評が載っていました。


「ゲルマニウムの夜」公式サイト

http://www.aratofilm.com/


「ふそー」さんが紹介してくれた予告編付きサイト

http://www.neoplex.co.jp/cinema/geruma/


過去の記事:「ゲルマニウムの夜」に期待する

http://ameblo.jp/tonton1234/entry-10005376724.html