一片の蓮華に乗り、悠然として水面に浮かび、左膝を立てて坐す観音様。(復刻 佛神靈像圖集 同時代社より)
一葉観音については、道元禅師(1200~1253)のエピソードがあります。
禅師が中国留学から帰船途中、暴風雨のためあやうく難破するところであったが、船上で端坐し観音経を読誦したところ観音さま(如意輪観音さま？)が花びら乗って海上に浮かんだ。すると風波もおだやかに静まり、無事に危急を避けることができた。（図説 三十三観音菩薩 大法輪閣より）
夏に・・・白蓮が咲いた時散った花びらを見てふと一葉観音さまを感じました。
荒れ狂う海を不安定な一枚の花びらに、片膝を立てて座っているなんて・・・
危機的状況とその寛いだお姿のなんともアンバランスなところに惹かれています。
どんな時でも・・・寛いだ心身でゆるゆると向かって進んでいきたいものですね
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