淋しいお知らせ | トナカイの独り言

トナカイの独り言

独り言です。トナカイの…。

 重要なお知らせがありますので、『F-style メールマガジン』 をブログに貼り付けさせていただきました。
 どうか、お読み下さい。

━━━━━━━━━━━━━━クロスプロジェクトグループ━━━━
☆F-style メールマガジン☆      特別号 2012/09/07号
 http://x-pg.com
 http://tsunokai.com/             編集 角皆優人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 淋しいお知らせです。
 十年間にわたり、皆さまにご愛顧いただいた白馬五竜エアフィール
ドですが、今月をもって閉鎖することになりました。
 これまで、ほんとうにありがとうございました。
 十月からは白馬におけるウォータージャンプ施設はさのさかに統一
させていただきます。
 移行の詳細はブログやホームぺージなどにも発表されていますが、
以下のようになります。

◇白馬五竜エアフィールド◇
 http://airfield.jp/hakubaaf/
 最終営業日は9月30日。
 シーズン券をご購入のお客様には別途ご連絡を差し上げます。
 また、9月に予定しているイベントなどは予定通り行います。
◆9月22日秋の珍
◆9月29日30日さよなら白馬五竜エアフィールド振る舞いBBQ!

 たいへんご迷惑をおかけしますが、どうかご了解のほど、よろしく
お願い致します。
 最後まで白馬五竜エアフィールドをご愛顧ください。
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 コ   ラ   ム   1    『10年間の想い』 浅野亮 
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 9月30日をもって白馬五竜エアフィールドの営業を終了致します。
 思い起こせば10年前、平成14年7月に白馬五竜エアフィールド
はオープンしました。
 冬のシーズンが終わった5月某日、当時自分にスキーを教えてくれ
ていた人から連絡がありました。
「五竜にウォータージャンプを作ることになったから見においでよ」
 冬シーズンが終わり、時間があり、暇つぶしがてら建設現場を見に
行きました。
 今までパークとして利用していた場所、キッカーのため6mの土盛
をしていたところに、重機が入れられていました。土をどかし、プー
ルサイドを造るために3m掘り下げ、さらにプールの深さをとるため
3mも掘っていました。
 あまりの大工事に驚きました。
 何より驚いたのは、工事をしているのが、冬に一緒に働いていたイ
ントラたちだということです。
 そして更なる驚きの一言が先輩から工事の親方に発せられました。
「浅野が明日から働けるそうです!」
「???!!!」
『言っていないし、聞いてもいないし…』

 そんなこんなで、宿泊の用意もしていない自分が、急遽工事現場で
働くことになりました。
 それからオープンまでは、ほぼ休みがなく、朝8時から夜8時まで
と長時間の工事でウォータージャンプを作りました。
 記憶が正しければ、当初のプレオープン日には間に合わず、2週間
オープンを延ばしたように覚えています。何とかプレオープン日とな
り、工事も当日の朝に何とか片付け終え、無事にプレオープンを迎え
ることが出来ました。
 さらに、たくさんの方にご来場いただき、大変嬉しくも思いました。
 その後も、まだ完成していない所を作ったりしながら無事にグラン
ドオープンの日を迎えました。
 オープンしてから、何かと理由をつけて毎日飛んでいました。
 スピンも出来なかった自分が、次のシーズンには3Dが出来るように
なったのもウォータージャンプのおかげです。当然、自分だけではなく、
お越しいただいたお客様も、かなりレベルアップを体感したのではない
でしょうか。

 白馬五竜エアフィールドはたくさんのお客様にご利用いただき、多い
年では1シーズンで約7千人のお客様にご来場いただきました。
 この10年間営業を続けてこられたのは、お越しいただいた皆様のお
かげです。加えて、白馬五竜エアフィールドはたくさんの選手の方にも
ご利用いただきました。現在も次のオリンピック種目に予定されている
スロープスタイルの選手たちが、練習に利用しています。
 白馬五竜エアフィールドはなくなりますが、この施設を利用した選手
からオリンピック選手が生まれることを信じています。

 この10年間色々なことがありました。
 最初の工事に参加してウォータージャンプを作り、クローズも自分の
手で行うなんて、どこかで運命を感じてしまいます。

 白馬五竜エアフィールドは消えてしまいますが、ここで練習した皆様
の思い出は、それぞれの心に残っています。
 この気持ちを次の世代に伝え、ウインタースポーツの発展に貢献でき
れば嬉しいです。
 10年間本当にありがとうございました。
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  コ   ラ   ム   2   『ウォータージャンプの歴史』 角皆優人 
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 わたしがフリースタイルスキーに出逢った1970年代後半、まだ日本
にウォータージャンプ(英語ではウォーターランプ)は存在していま
せんでした。そのため、わたしを含めた数名の選手たちが、雪の上で
いきなり二回宙返りやひねりにトライするという危険な時代でした。
 日本のパイオニアとして、雪上における後方二回宙返りを安定して
演技された小林啓二プロ、そして世界でも珍しい前方二回宙返りにト
ライされた清水康久プロの存在は、忘れてはならないものです。

 世界で初めてとなる本格的ウォーター施設はアメリカ、ユタ州オグ
デンに創られたものとなります。これは伝説のフリースタイラー、ボ
ブ・サラーノが中心となって建設したもので、当時の世界的スキーヤ
ーのほとんどがここで練習をしています。

 日本で初めてとなるウォーターランプは、川辺義倫氏によるものと
記憶します。元々、アメリカのK2社が創った移動式のもので、それ
を河口湖胖や船橋『ららぽーと』に設置したのです。1980年前後のこ
とです。また『ららぽーと』には日本で初めてのエアスクールも併設
され、わたしが初代のインストラクターを務めさせていただきました。
 続くウォーター施設は、現在アプレスキーで活躍する白川直樹社長
やフリースタイルハウスの工藤哲史社長が中心となり、長野県の木崎
湖畔に建設したものです。規模も大きくなり、二回宙返りのひねりが
可能になりました。
 その頃、カナダでウォーターを飛んでいたわたしですが、帰国する
と株式会社リステルからお話しがあり、静岡県の浜名湖に、三回転を
可能にするジャンプ台を建設することになりました(1985年)。
 数年後、このジャンプ台が猪苗代に移動され、日本における本格的
なウォーター施設の幕開けとなりました。
 しかし、当時のウォーターはあくまでも高度なエアリアル選手たち
の練習施設でした。急で細いアプローチやアップすぎるキッカーと、
一般スキーヤーやスノーボーダーの使用には適さないものでした。
 こうしたごく一部に限られた練習施設を、一般に開放したのが、若
杉大屋スキー場に創られたエアフィールドになります。斜度の少ない
アプローチとパークを意識したキッカー構成で、一気に人気を呼びま
した。この商業施設の成功を契機に、日本にウォーターランプの建設
ラッシュが始まったと言えます。
 現在、商業的エア施設は、エアバッグへと広まり、まだまだ成長を
続けています。

 飛ぶことに人間の可能性を求めるエアリアルスキーヤーたち。
 飛ぶことに表現の可能性を求めるフリースタイラーたち。

 飛ぶことは、人類の夢であるだけでなく、個人の夢でもあります。
 白馬五竜の施設が消えることは淋しく悲しいですが、わたしたちの
夢は果てしなく、どこまでも続いています。
 これからもクロスプロジェクトグループのエアフィールドを、どう
かよろしくお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ☆F-style School 情報☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 十月のエフ-スタイルクラブ練習会ですが、現在『さのさか』の施設
を利用して開催することを検討しています。
 詳細は決まりしだいホームぺージで発表していきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FREESTYLE NEWS は、ご登録頂いている方に無料で送信。
配信停止、配信先の変更をご希望の方は下記URLからお願いします。
技術的なこと、ウィンター業界のことご質問お待ちしております!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▲発行 & 編集:株式会社クロスプロジェクトグループ
▲メルマガの配信停止: http://x-pg.com
▲詳しいご質問・ご意見は、tsunokai@att.biz まで。
▲関連ホームぺージ: http://ski-lesson.info/
▲関連ホームぺージ: http://swim-lesson.info/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (C) X-project Group Inc. All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━