始まる為の終わり。 | いとう歌織の夢見がちあれこれ。

いとう歌織の夢見がちあれこれ。

国内外で活動する振付家/ダンサー。
2012年よりダンスプロジェクトアマキオト主宰。
こども~大人まで、幅広い層を対象にしたワークショップや
赤ちゃんと保育者に向けたベビーダンス講師としても活動中。

無事に三月の公演が終了しました。
応援して下さった方々、観に来て下さった方々、
本当にありがとうございました。
ようやっと少し回復し、まともに文章が書けそう。

震災から二週間、世の中が大変なことになりました。
自分たちの生活に支障が出て、
テレビでの壮絶な映像を目の当たりにし、
ツイッターで現地の人たちが綴った、テレビでは分からない現状を知りながらも、
ともかくまっしぐらに走ってしまった訳ですが、今になって感じる疲労感、集客数の現実を知って、事の重大さを改めて感じています。


勿論、公演を中止しなかったことに後悔は全くありません。
この時期に、人前で一体何が出来るのか?
まあ、これはこの時期でなくても、いつでも感じて生きなくてはと思っていますが、生涯で、きっと忘れることが出来ない経験だと思います。


舞台で出来ること。



その瞬間、目の前で起きているファンタジー、もしくはより現実的な何かに出逢い、
没頭することの幸せ。勇気。感動。

ともかく、観ている間、忘れられる時間が、次の活力へと繋がった、
という意見が多く、そのことが私を更に勇気づけてくれました。

正直言うと、本当はもっと多くの人達に観て欲しかった。
この時期だから、旗揚げで実績が無いから、色々理由はありますが、
目標集客数を大きく下回り、主宰が肩を落としているのを傍で見ていて辛かった。
誰にでも喜ばれる作品、では決してなかったかも知れないけれど、物凄くパワー溢れる作品であったことは事実です。

でも、集客を気にして、中止しなくて本当に良かった。

ともかく終わって3日間、寝っぱなし(笑)
相当、気を張っていたみたいです。
そして、これから何をしようかな、ともボーっと考えてます。


だけど、今年に関しては特に、先々のことなど決められないな、とだけははっきり感じています。