「一命」見に行きました | 主婦のともみ~家計・節約・便利帳~

主婦のともみ~家計・節約・便利帳~

節約、貯蓄大好き!!ムリをしない、快適ライフを目指します!!

映画のレビュー、ネイルアートも載せています。

気楽に遊びに来てくださいね♪

「一命」見に行きました


ストーリー

江戸時代初頭、大名の御家取りつぶしが相次ぎ、困窮した浪人たちの間では、
裕福な大名屋敷に押しかけて切腹を申し出ると、面倒を避けたい屋敷側から
金銭を与えられることを利用した 狂言切腹 が流行していた。
そんなある日、名門 井伊家の門前に切腹を願い出る1人の侍 
津雲半四郎が現れる
そこで井伊家の家老 齊藤勘解由を前に驚くべき真実を語る



昨年見た「十三人の刺客」があまりにも衝撃的な映画で、


その映画の三池監督がメガホンを取った映画ということで


                                とても興味を持ちました。



この映画を見て、一番不条理に思ったことが


貧しさ故に、何も罪もない侍やその家族が死に追いやられてしまうこと...


時代 と言ったらそれまでですが、ホントに切なく胸が締め付けられました。


海老蔵さん演じる半四郎の


「ただ春を迎えたかっただけなのに...」という一言は


                               凄く胸に突き刺さりました。


そう... 多くは望まない 家族が仲良く一緒に春を迎えること


そんなささやかな幸せも 貧しさというもので砕かれてしまうものなのです。



武士道 というのも考えさせられました。


日本の美しい生き方 潔さ などが思い浮かびますが


江戸時代の軍事的な緊張の弛緩した中で、


「武を本分とし勇敢さに最大の価値を置くこと」および、


「主君、あるいはむしろお家に忠義をつくし、自己を顧みない」という考え方。


実質的なものというよりも理想主義的な精神的倫理として成立したもので、


都合よく従わせる為に利用したように思えてならない...


一番大切なものは、そんな理想論よりも 人の命 じゃないのかと思いました。


命を掛けて、半四郎が 義理の息子求女の無念を晴らすため、正義を貫く為、


              井伊家に乗り込むところは、胸が熱くなりました。 


三池監督が、「単なる復讐ではなく、本当の武士としての自分を確かめる為


求女が、自分の刀、武士の魂を売ってまでも妻子を想い、


              死に至った覚悟を知って、


変わらず武士の体面にこだわり続けた自分の愚かさに気づき


             自分との戦いに臨む。


                     だから、半四郎は人を殺さないのです」


                                  と語っていました。


うーん奥が深い...



三池監督の映画は、「十三人の刺客」もそうだったけどグロイと評判なので


今回のこの「一命」の映画も覚悟していきました。


「十三人の」よりかは さほどでも無かったのですが...


やはり切腹シーンは、のけぞってしまいました。


事実を知ってから切腹シーンを見ていたら、


              切なすぎて見てられないだろうと思います。



とても重い作品ではあったのですが、家族や命について深く考えさせられ、 


心が熱くなった作品でした。