全国の小学校に金ちゃん像が建てられたのは、
昭和10年代が多いといわれています。
親孝行で勤勉実直、人のため世のため、倹約努力成功、、、
金次郎の人間性と人生は
理想の日本人像として子供たちのお手本とされました。
どの像も、入学したての小学生と身長がほぼ一緒の1Mで作られています。
これは子供たちに1Mという長さの感覚を実感させるため。
ファッションですが、子供時代の像はハンテンにももひき、
成長してからはニッカポッカスタイルになっています。
ももひきは右足が前、ニッカポッカは左足が前というのが圧倒的に多く、
大抵は薪を背負って本を読みながら歩いています。
不遇の時代を想定したためか、表情はどこか寂しげでかなりの猫背です。
しかし、これはあくまでも「二宮金次郎のイメージ」として作られたもので
決まりはありません。だから、
小学校によって像のデザインはひとつひとつオリジナルってことなんです。
やがて太平洋戦争が始まります。
「金属供出」により銅像である金次郎も根こそぎ回収され、
武器へと変わっていくのです。
とおみやの金さん
ニッカポッカで右足が前という希少性。
背筋も伸びてガッシリ体系。
つづく