レイキャビックの家並み 〜 街の灯り | フロム・世界遺産写真家 富井義夫のブログ

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思えば街の灯りに心を惹かれたのは
9才のときでした


幼い頃に父を亡くした私の家は
生計を立てるために
母が女手ひとつで
商売をしていたこともあり


小学生の頃は夏休みになると
横須賀にある親戚の家で
1ヶ月ほど過ごすのが
恒例となっていました


横須賀には同じ年頃の
仲の良い従兄弟たちがいて
私には楽しい思い出です


それでも、ときどき淋しくなると
丘の上から街の灯りを眺めては
「今頃、母はなにをしているんだろう…。」
と考えてしまったことを覚えています


夕暮れ時になると
ひとつひとつ点灯していく家の灯りに
子どもながらにも
そこにある人々の生活に
想いを馳せていました


そしていま
写真家となった私が
夕暮れ時を撮影しているとき


幼い頃と同じ想いで
街の灯りを
見つめています



レイキャビックの家並み - アイスランド