思えば街の灯りに心を惹かれたのは
9才のときでした
9才のときでした
幼い頃に父を亡くした私の家は
生計を立てるために
母が女手ひとつで
母が女手ひとつで
商売をしていたこともあり
小学生の頃は夏休みになると
横須賀にある親戚の家で
横須賀にある親戚の家で
1ヶ月ほど過ごすのが
恒例となっていました
恒例となっていました
横須賀には同じ年頃の
仲の良い従兄弟たちがいて
仲の良い従兄弟たちがいて
私には楽しい思い出です
それでも、ときどき淋しくなると
丘の上から街の灯りを眺めては
「今頃、母はなにをしているんだろう…。」
と考えてしまったことを覚えています
「今頃、母はなにをしているんだろう…。」
と考えてしまったことを覚えています
夕暮れ時になると
ひとつひとつ点灯していく家の灯りに
ひとつひとつ点灯していく家の灯りに
子どもながらにも
そこにある人々の生活に
想いを馳せていました
そこにある人々の生活に
想いを馳せていました
そしていま
写真家となった私が
夕暮れ時を撮影しているとき
幼い頃と同じ想いで
写真家となった私が
夕暮れ時を撮影しているとき
幼い頃と同じ想いで