ONCE ダブリンの街角で(2006アイルランド) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

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この作品、10月末の東京国際映画祭で上映されます!しかもこの映画からリアルユニット“SWELL SEASON”が結成され、映画祭で来日予定(という噂)!!私ももう1回観にいきたいです。チケットはプレリザーブが今週末から始まりますが、ヤフオクで安く手に入りそうかも?(平日昼間なので辛いところですが)
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=271

ダブリンの街角で毎日のようにギターをかき鳴らす男(グレン・ハンサード)は、ある日、チェコ移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と出会う。ひょんなことから彼女にピアノの才能があることを知った男は、自分が書いた曲を彼女と一緒に演奏してみることに。すると、そのセッションは想像以上の素晴らしいものとなり……。 (シネマトゥデイ)

人と人の出会いを描いた作品なんですが、私はこの映画と出会えた自分が嬉しい♪ジョン・カーニー監督は、元ミュージシャンだそうで、音楽が胸にまっすぐ突き刺さり、とてもいとおしく思えました。そう、一番大事な要素が、音楽。音楽嫌いの私でも、二人の初めてのセッションには鳥肌が立つのを感じました。ほら、よさそうでしょ?
ダブリンってイメージもないから、私にはごく普通の街角。で、全くなじみのないミュージシャンが2人で演じてるので、これまた普通の男女(男は「ダーリンは外国人」のトニーみたいで、女はじわじわと可愛さが出ている)。だから彼らのありそうな出会いに、先入観なく自分の経験を重ねたりして、共感してしまうんです。手持ちカメラの不器用さも、友達の誕生会のようなアットホーム感を味わえます。

87分なので、大したドラマはないけれど、男女のちょっとした気持ちのズレが物語を左右していて、切ないけど温かい。小さいけど、大事な作品。

* このチラシ、タイトルといい「再会の街で」に似てる気がして…混同していたのは私だけ?


11月3日(祝)よりシネアミューズにて公開予定
満足度:★★★★★★★★★☆