デス・プルーフ in グラインドハウス(2007米) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

デス デス2

70-80年代のアメリカ郊外に多かった、B級ポルノ・暴力・アクション2本立て劇場を「グラインドハウス」というそうな。今回、タランティーノxロドリゲスがB級2本立てを目指して作ったのがこの作品。アメリカでは2本+フェイクの予告編を加えて3時間にまとめているそうですが、日本では2本に分けて2時間ずつのディレクターズカットとして上映予定。これが長過ぎるのよ。映像もあえて、傷をつけたり古臭さを出したり、コマ戻ししたりと工夫しているのに…このつまらなさは私にとってのB級を超えてました;。

スゴ腕スタントマンのマイク(カート・ラッセル)は、愛車“デス・プルーフ”に乗り、美女をナンパしては死のドライブに誘っていた。ある日マイクは、テネシー州で豪快なスタントライドを楽しむ3人の女性たちに目をつける。いきなり車をぶつけ、しつこく追い回すマイクにキレたゾーイ(ゾーイ・ベル)たちは、決死の猛反撃に挑む。 (シネマトゥデイ)

最後の10分がヤマみたいなんですが…長時間つまらんおしゃべりに付き合った挙句が、コレカイパンチ!と私は驚きました。やはり100分は誰も笑わなくて、最後は爆笑しているヒトが半分くらい。私には、ぜーんぜん笑えません。やはりB級を笑う寛容さが足りないのかしら。これが10-20分の短編だったら許せたかもしれません。こんな映画で1,800円x2本なんて、気が知れないぞっ。 (気に入ったファンの方には、非常に申し訳ない;)

途中、古い映画の話をしたり、見覚えのある警官二人組がいたり、聞き覚えのある音楽だったり、後半はユマ・サーマンのスタントマンがCGなしで演じたり。随所に工夫はあります。そもそもこのダラダラした作りこそ、タランティーノらしさ。ファンならドキュンとくるんでしょうが、縁もゆかりもない私には趣味の世界に見えました。

プロレス見て「バッカじゃないのー」という気分に近かったです。

* 少ない中で見所は、「デッドコースター」「ダイ・ハード4.0」娘役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドが、チアリーダーのコスチューム女の子ワンピースで登場している事。


9月1日(土)より公開予定
満足度:★★★★☆☆☆☆☆☆(気分的には3点ですが、健康被害や宗教的偏見はないので;)
* デス・プルーフ > プラネット・テラーという意見を多く耳にするので、もう1本は見ないこと確定です。