アドレナリン(2006米/英) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

アドレナリン アドレナリン2

一般試写は1回きりのようで、また男性が好む種であるせいか、九段会館は3階まで案内し、立ち見が出る始末。でも…私が端の席に座っていたら途中退出していたかもしれません。

フリーの殺し屋シェブ(ジェイソン・ステイサム)は、ある日、宿敵のリッキー(ホセ・パブロ・カンティーロ)に毒を盛られる。頭に来た彼は、復しゅうのため車を走らせリッキーの行方を探すが、急に意識がもうろうとしてくる。なじみの医者(ドワイト・ヨーカム)に相談すると、体内にアドレナリンを出し続ければ助かると言われ……。 (シネマトゥデイ)

「トランスポーター」でストイックな強さを見せたジェイソン・ステイサム、「バタフライ・エフェクト」で七変化を見せたエイミー・スマートです。内容はくだらなそうなのに、密かな期待を持ってしまった私は…本当のくだらなさに打ちのめされました。私の嫌いなタイプの作品だったんです。「ラブ・デス」の嫌な記憶が蘇りました。でも周囲の友人は楽しんでいたようだし、好みの問題だと思います。

何がダメって、いい加減な理由付け。こんな毒薬だったら、心拍数上がるわけ無いよ…とかどうでもよいツッコミ入れたくなります。こんなくだらない事で、巻き添えを食ったLAの市民には、フィクションながら同情を感じますワ。

そして、監督はスタイリッシュとか新たな試みと思い込んでる、カメラワーク。上下に揺れるのはもちろん、前後にも揺れて、しつこいほどの編集・画面分割は“躍動感”を超えて、“ウザイ”“気持ち悪い”でした。

30分で飽きを感じた私は、94分という短い映画なのに耐えられず、いっそ早く主人公に死んでもらいたいと願っていました。やけっぱち映画なので、ラストはむしろ笑い(=失笑)です。

我慢強い方、私と趣味が少し違う方は是非挑戦してみてください。

7月7日(土)よりユナイテッドシネマ、109シネマズにて公開予定
満足度:★★★★☆☆☆☆☆☆