幸せの絆(2003中) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

幸せの絆

「全米が涙した」という売り文句にはもう心踊りませんが、あの13億の人口を抱える中国で

中国全土を感動と涙に包んだ“大催涙弾”映画

と言われるとちょっと気になりません?確かに泣かない人はいないような映画だったけど、泣け泣けという強制的な力も感じたりして…。

1980年代の末、中国・山西省の山間にある芍薬(シャオヤオ)村に、孤児で里親の虐待に耐えられず逃げてきた7歳の少女、小花(シャオファ)が行き倒れていた。誰も引き取り手のいないこの少女を一人の老人が引き受ける。彼には一人息子の宝柱(パオチュウ)とその妻・香草(シャンツァオ)と暮らしていたが、息子夫婦には子供ができず、香草は小花を追い出そうとする。(ミニパラより)

なんと言っても、小花が可愛いんですチョコ。おしんの小林綾子とも、泣き虫愛ちゃんとも言える愛くるしさ。彼女が生き延びたのも、可愛さがあってこそだったのではないかしら。彼女の健気さ、うるうるっとした目の可愛さには守ってあげなきゃ精神が働きますね。彼女はオバサンにどんなに嫌われても、慕い愛情を示しつづけるのです。愛情を示せば、人間って愛し返してくれるんだなって、ベタだけど思いました。今のご時世に通じるか分からないし、それがストーカー現象を助長するかと思うんだけど;。

それにしても、ストレートすぎるストーリー汗。可愛い小花、やさしい目をしたおじいさん、とことん醜い鬼嫁。さらに、「ほら、ここいいでしょ?」という過剰で執拗な音楽が加わり、嫌な人は嫌かもしれません。

でも、試写室の殆どの人はすすり泣きしてました。不思議なモノです。映画的にこなれてなくても(←って失礼?)、愛情への欲求とかそういう根本的な所をくすぐられると人間弱いんです。もちろん私も泣いちゃいました。

7月21日(土)よりシネパトスにてモーニングショー予定
満足度:★★★★★★★☆☆☆