怪談(2007日) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。


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チラシの絵から…尾上菊之助が亡霊の役だと勘違いしませんか?
Jホラーの第一人者、中田秀夫監督(私でも知っている「リング」の方ですね)が仕掛ける、この夏最上のホラー…かと思いきや。

煙草売りの新吉(尾上菊之助)は三味線の師匠、豊志賀(黒木瞳)の所に出入りするうちに、いつしか深い仲になる。しかし、2人の間には自分たちの知らない深い因果が隠されており、新吉の父親は20年前に豊志賀の父親を殺していた。年の差を超えた新吉と豊志賀の恋物語は、ふとした言い争いからほころび始め……。 (シネマトゥデイ)

どうもこの映画にはホラー要素は少ないのですが…

(今回、ちょっとネタバレしすぎてます。でも予想通りのストーリーだからいいですよね?)
人間の意外性を描いた映画だったと思います。気風のいいお師匠さんを演じていた黒木瞳(なんとも絵になるし、歌ってるカラオケ)が、あっという間に男にしがみつく惨めな姿になってしまうし。腑抜けに見えた尾上菊之助が、実は剣剣の達人だったり(苦笑)。「チェケラッチョ」の可愛い井上真央ちゃんも、小悪魔ぶりアクマを発揮(というかラストは悪魔の形相でしたな)。

人間って怖いわ。(試写室の冷房が効いていたのも、わざとな気がするんです。人間て怖いわ)

冷静に考えると、遺言通りすぐ男を殺せば平和解決が期待できたかと思います。ごく普通の伝統的怪談話なんですが、(女優さんたちが美しいのはもちろん!)「雪の中の黒木様」「月明かりに照らされた沼」半月など情景が美しいので、それほど飽きずに観られました。

8月4日(土)より松竹系にて公開予定
満足度:★★★★★☆☆☆☆☆(尾上さんが私の好みで無いので、点は低め)