レベル・サーティーン(2006タイ) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。


レベル13


最初に言っておきたいのは・・・私はこの手の映画が苦手なんです。でも「ハリウッドでリメイク決定」なんて書かれると、もしやすごい秀作だったりして、と期待しちゃって。私の見たことのある数少ないタイ映画はなかなかだった記憶もあるし。

クビを言い渡された直後、プチット(クリサダ・スコソル・クラップ)の携帯電話が鳴った。大金のかかったゲームへの挑戦権が得られたと聞き、借金で悩むプチットはゲームへの参加を決める。未知数のネットユーザーからの注目を浴びながら、13通りの究極のゲームを通して、次第にプチットの人間性は壊れてゆく。 (シネマトゥデイ)

後で知ったのですが、この原作は漫画だったそうです。なるほど、それらしいテイスト満載でした。大袈裟な効果音とズーム遣い。お化け屋敷が好きな方にはピッタリ!筋の通らない部分も散見され、理不尽系というよりいいかげんという印象を受けます。

私は途中ですごく気持ち悪くなりました汗(中盤あたり)。主人公にとってはお題を果たすことで金銭が手に入るけれど、

観客はこの映像に我慢すると何が得られるの???

(主役の演技もリアルすぎて、気持ち悪さ倍増) 私が求めていたのは、もっとスマートで納得できる説明でした。主人公がはまっていく気持ちもわからないし、その種明かしに新鮮さは感じられない。これで「外的特殊環境により生じる内的葛藤が・・・」なんて薀蓄たれる評論家がいたら、怒るぞ!

はい。私はこの映画、全く評価できません。この映画を楽しむ人間も、同様に悪趣味ゲームの視聴者になっている皮肉が、せいぜいの面白みでした。(でもこれを楽しめる人もいることと思います。我こそは、な方は是非レイトへ行ってみて)

6月9日(土)よりシネセゾン渋谷にてレイトロードショー公開
満足度:★★★★☆☆☆☆☆☆