![それでも生きる](https://stat.ameba.jp/user_images/8c/70/10020830006_s.jpg?caw=800)
7つの国の巨匠がそれぞれ子供について描いたオムニバス。
子供を苦手としている私ですが、それでも全体的にはやっぱり可愛いし、好きだし、大切にすべき存在なのです。そんなことを色々考えてしまう7つのお話でした。
1. アフリカからメディ・カレフ監督の「タンザ」
2. セルビア・モンテネグロからエミール・クストリッツァ監督(「ライフ・イズ・ミラクル」)の「ブルー・ジプシー」
3. アメリカからスパイク・リー監督(「インサイド・マン」)の「アメリカのイエスの子ら」
4. ブラジルからカティア・ルンド監督(「シティ・オブ・ゴッド」)の「ビルーとジョアン」
5. イギリスからリドリー・スコット/ジョーダン・スコット(娘)監督の「ジョナサン」
6. イタリアからステファノ・ヴィネルッソ監督の「チロ」
7. 中国からジョン・ウー監督(「M:i-2」)の「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
世の中の色々な場所には、こんな環境で育っている子が多くいるんだなぁ・・・と平和ボケしている日本人として思ってしまったのです。そりゃ、日本の子供も家庭や学校で悩んでいると思うけど、彼らの問題はレベルが違います。世間から存在を忘れられた子供達(the Invisible Children)は自分の世界で必死に生きているのです。単に悲惨な環境を映すだけではなく、明るく頑張っている逞しい姿も見られて。それに出ている子供達はみんな可愛いです。(特に・・・イタリアパートの主役を演じたダニエリ・ヴィコリト君。素人らしいのですが、睫毛が長くてすごい美男子です!!)
1話20分弱のオムニバスなので、きれいに纏まっている話もあれば、もっと続けてと思う中途半端な終わり(余韻を残す効果?)もあります。私が気に入ったのは、やはりスパイク・リー監督の「らしい」HIVと差別をテーマにした小品です。激しい悲しみや叫びがあるのですが、奥に残るのは家族の愛情と再生。少女役の子が素晴らしい演技でした。
巨匠監督それぞれの子供達への愛情が感じられて、たまにはいいです。
初夏、シネマライズにて公開予定
満足度:★★★★★★☆☆☆☆