罠脱出強化月間。
次に抜け出したいのはこの子!
しかし、マックもどんな話か忘れ気味…おいおい。
不安な~がギャグ目指したので、ラブレボ同様他のネタを食ってしまったと言うorz

というわけで、珍しく前の話のリンクなどつけてみたいと思います。

注意書きとプロローグ

嘘つきなピンクが守るもの。    



***


「つるがさ…」
「黙って?今はキスさせて…?」

そう言うと、顔中にキスの雨を降らせてくれる敦賀さん。
鼻先から始まって、頬、こめかみ、瞼、額……
つ、つ、つと唇が触れる度、吐息がかかる度、熱のせいで体がふわふわとしてくる。
くすぐったくて、キモチイイ……

「ふぁ…っくすぐった…」
「逃げないよ」

くすぐったくて体をよじろうとしたら、背中に腕を回されて腰が逃げるのを阻止される。
そうしてしっかり捕まえた私をにっこりと笑顔で見ながら唇をついばみ出した。

「…ん……ん。」

ちゅっちゅと静かな楽屋に響くリップ音が恥ずかしい。
息が苦しくて口を少しだけ緩めたら、その間から舌を差し込まれて口の中を探られる。
ざらりとするしたの感触にぞわりと肌が粟立ち、思考が溶けていく。

ほわりと心まで溶けてきた頃、「じじじ…」と耳障りな音が聞こえて急に意識を戻された。
それはツナギのファスナーが下ろされる音……

「んやぁっ、敦賀さん!やめてくださいっ!」
「あ、バレちゃった?」

慌てて唇を外して抗議の声を上げると、敦賀さんはイタズラがばれた子供みたいにおどけてみせた。

「『バレちゃった?』じゃありません!もうっ…もうっ!!」
「だってキョーコの触り心地がいいから、ついね?」

クスクスと笑う敦賀さんを少しだけ可愛いと思うと同時に、思い出されるのは2週間前のやりとり。

『あっ…ぁ……やです、こんなとこで……っ!』
『そう…?でもキョーコの体はイヤとは言ってないけど?』
『やっ…やだぁ……ふえぇーんっ!』
『…あ、ごめんキョーコ!』


………………。
あれは、ほんっっっとーーーに!
恥ずかしかったんだから!!
今でも思い出すだけで、恥ずかしくて死んじゃうんだから……っ!

しかもその後の敦賀さんは色気が駄々漏れて、私は赤い顔が直らなくて。
敦賀さんの共演するお姉様方に、余計な詮索をされる結果にも……!←恐ろしかったこと2&3

しかーし!

ツナギはズボンだし!(短い丈だけど)
胸元はファスナーだし、中にTシャツ着込まないとだし!!

大丈夫!自衛はすっごい完璧!!

「ねぇ、どうしてあのメイド服着て来なくなっちゃったの?可愛かったのに……」

クスクス笑っていた敦賀さんは、今度はきゅーんと鳴き声が聞こえそうな子犬の様相を呈して、甘えた声で聞いてくる。

……だから!私、それに弱いのよーぅ!
でも、ここで負けちゃうわけにはいかないわ!

「そっ、そんなの敦賀さんが破廉恥さんだからですよ!クリーニングの日じゃないのにお願いするハメになって大変だったんですから!」
「それはだってキョーコが気持ちよすぎておも」
「やあぁーっ!もう知りません!敦賀さんがいけないんですっ!」

これ以上の破廉恥発言を防ぐべく、敦賀さんの口を塞いだまま必死で講義を行う。

「そもそもですね!お付き合いしてまだ1か月なんですよ!?1か月!!清く正しい交際を押し進めるべき時期ですよ!?
それなのに何ですか敦賀さんったら!二言目には『可愛いから』って言って過剰すぎるスキンシップをなさって……!
わっ、私は恋愛初心者なんですからもっと手加減してください…っ!」

口を押さえたまま、息継ぎも少なく一気にぐわっと捲し立てて喋る。

すると、敦賀さんはにっこり笑って自分の口許に当てられた私の手を取り、〈ちゅっ〉と口付けた。

「うん、ごめんね?だってキョーコと付き合えたのが嬉しくて、つい…気を付けるから。」
「き…っ!気を付けてくださるなら、そのキスもやめてください!」

敦賀さんの腕の力が緩んだところで、やっとこの体勢から解放されるのかと思ったけど…
敦賀さんはクスクス笑いながら、お膝の上から私を下ろすことなく、テーブルの上のお弁当を引き寄せた。

「了解しました、お嬢様。
そしたら、このままお弁当食べさせてくれる?」
「は?わかってらっしゃらないじゃないですかぁ!ダメです!嫌です!恥ずかしいですっ!!」

またまた過度なスキンシップが続行していくことに耐えられなくて、必死で腕を突っ張ろうとするが、敦賀さんに抱き込まれてしまう。

「…でも、これなら食欲が湧きそうなんだけどな。」
「うぅっ…!本当ですか、それは…」
「ん?嘘は言わないよ?」

キュラキュラとした笑顔を向けられ、『嘘つき!』とも思ったけど……
せっかく作ったお弁当はちゃんと食べてほしいから。

お膝に乗ったまま、お箸に手を伸ばして卵焼きを挟み、口に運ぶ。
「あーん」と開けてくれた敦賀さんのお口にぽんっと入れると、もぐもぐと咀嚼して今度は本当の神々スマイル100%をくれた。

「うん、キョーコのご飯はやっぱり美味しいよ。」
「ほ…本当ですか?あの、…う、嬉しいです。」

間近で見る神々スマイルは、あまりにも眩しすぎて恥ずかしすぎて、つい目線を外して俯いてしまう。
すると、頬に〈ちゅっ〉とキスを1つ落とされた。

「美味しいお弁当のお礼。」
「………っっっ!!それが過度なスキンシップなんですってばぁ!!」



結局、敦賀さんの過度なスキンシップのお陰で、社さんが戻ってくるまでにご飯を食べ終わることも出来ず。
私はまた赤い顔を直す暇もなく、自分の収録に戻ることとなってしまった。

………。
敦賀さんのバカ………っ!



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えっと………全体公開で大丈夫よね?これなら(汗)
蓮のオイタについて詳細は語ってないし!(語ってないつもり)
語ったら迷わず限定。
うちの基準、蓮がおいたしようとしたら限定なんですわ……(しかしそんなことしてたら、ラブレボは本気で限定だらけになってしまうので適用外)

どうやら『ピンク~』の敦賀さんは、お付き合いができて嬉しさのあまり、セクハラ蓮さんと化したようです。
カテゴリー的にはぶっ壊れ蓮?それとも暴走蓮?
どちらにしてもキョーコにとっては『破廉恥蓮』www
そしてそのつなぎじゃ、大して自衛にはならないからキョーコさん。