クイズ「変則拍子」! ~上級編~ | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

またちょっと間が空きましたが、変則拍子(変拍子)クイズです。今回は上級編で最終回。
(動画の貼り付けが多くてすみません!)

初級編はこちら。http://ameblo.jp/tomamx/entry-11228351996.html
中級編はこちら。http://ameblo.jp/tomamx/entry-11233614858.html

今回はかなりの難問です。

さて、今回もまず、例題を兼ねて1曲ご紹介します。

【例題3】 Bitola, Moj Roden Kraj (マケドニア)



どうでしょう、美しい曲、そして美しい歌声ではないでしょうか?民族衣装もいい感じです。
人気のある曲のようで、YouTubeでは色んな人が歌ったバージョンを見つけることができます。

フォークダンス界では「レスノート」というシンプルなダンスの曲として踊られます。


さて「この曲は何拍子でしょうか」というのが、この記事のクイズです。

これは例題ですのですぐ答えを書きます。

この曲は4拍子や3拍子ではありません。
他の例題曲と同じく、7拍子です。3+2+2 = 7、トント・トン・トンのリズムです。

わかりましたでしょうか?


初級編では例題の7拍子の他、クイズとして5拍子、別のリズムの7拍子(2+2+3)、および9拍子(2+2+2+3)の曲を紹介しました。

中級編では、11拍子(2+2+3+2+2)、13拍子 (2+2+2)+(3+2+2) 、15拍子 (2+2+2+2)+(3+2+2)曲を紹介しました。

今回も3問のクイズを出します。

それぞれ、何拍子なのか、わかるでしょうか?

今回はかなりの難問です。
これらの曲を聴いて、もしもイライラしてしまったらごめんなさい(笑)。


【第7問】Sedi Donka [ブルガリア トラキア地方]




【第8問】Sandansko Horo [ブルガリア ピリン地方]




【第9問】Kaladžoj (Kaladzoj)[コソヴォ]





以上、上級編3曲、それぞれ何拍子か当ててください。

ちょっと難し過ぎるでしょうか?






・・・




・・・




・・・




・・・




・・・





では、解答です。








【第7問】Sedi Donka [ブルガリア トラキア地方]

今までのクイズが、5,7,9,11,13,15と続いてきたので、次は17かと思った方、残念でした。

これは、25拍子の曲です。

(3+2+2)+(3+2+2)+(2+2+3+2+2)=7+7+11=25 となります。
このリズムが繰返されている、ということです。念のため。

私は、この曲はどこかで聞いたことがあるくらいで、ダンスは知りません。
7拍子と11拍子の組合せなので、それほどの違和感はありませんが。

次の動画は、二人のアメリカ人マンドリン奏者、Mike MarshallとChris Thileの演奏による"Sedi Donka"です。特にChrisの方はグラミー賞を2回獲得している有名なミュージシャンのようです。

とても美しい演奏です。こちらをクイズに出したかったのですが、最初にChrisがリズムを解説しているのでクイズにならないと断念。

クイズ曲で理解できなかった方は、この説明でいかがでしょうか。




【第8問】Sandansko Horo [ブルガリア ピリン地方]

さらにとんでもないリズムになってきました。イライラした人も多いかもしれません。

このサンダンスコ・ホロは、22拍子の曲です。
(2+2+2+3)+(2+2+2+3)+(2+2) = 9+9+4 = 22 です。

ダンスの動画もありました。ウィーンのフォークダンスクラブ(?)でしょうか。
音質が悪いのでクイズ用としては選びませんでした。

このように、ダンスは22拍子に対して2通りの動きを繰返すだけです。学生時代、私も踊っていました。リズムが取れてくると、この動きがなぜかとても心地よくなってきます。



YouTubeでは、色んな楽器によるSandansko Horoの演奏もありました。


【第9問】Kaladžoj (Kaladzoj)

この曲、私は踊っていましたが、全くメジャーな曲ではないのか、YouTubeではこの動画1本しかありませんでした。
しかも現時点(2012年5月16日)で、再生回数わずか44回だけ。(このブログの読者さんで増えるでしょうか?)

この曲は、12拍子です。(3+2+2) + (3+2) = 7+5 = 12 です。
(トント・トン・トン)(トント・トン)ではなく(トント・トン・トン)(トトン・トン)という取り方とする方がわかりやすいでしょう。ダンスもそのように動きます。

この曲、本当にリズムが取りにくくて、イライラしたのではないかと思います。
私も最初、なかなか取れませんでした。

しかしこの曲も、リズムが取れて曲に体を任せるように踊れるようになってくると、とても心地よくなってきます。

変則拍子の不思議です。



以上で、シリーズ『クイズ「変則拍子」!』は終わります。

出てきた拍子は、5, 7(2種類), 9, 11, 12, 13, 15, 22, 25拍子でした。

ブルガリア・マケドニアを中心とするバルカン半島諸国の変則拍子の民族音楽・民族舞踊、そのちょっと不思議な世界を知って楽しんでいただけたなら、幸いです。


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