対談企画その1 | ペンギンブログ

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左から熊野利哉(江古田のガールズ)、裕本恭(劇団東京ペンギン)、草野峻平(声を出すと気持ちいいの会)


裕本:いよいよ来週から始まる「東京ユートリア」の直前企画として、今回は出演者との対談を行うことになりました。
本番直前まで全3回。第1回目は、劇団対談と称しまして、今回出演してくださる江古田のガールズ熊野利哉さん(以下:熊野)と、
声を出すと気持ちいいの会の草野峻平さん(以下:草野)と、そして、私、劇団東京ペンギン代表、脚本、演出の裕本(以下、裕本)で今回の作品のお話や
各劇団のこぼれ話などお話させていただきます。よろしくお願いします。
三人:よろしくお願いしまーす。
熊野:江古田のガールズの熊野利哉です。江古田のガールズですはね、所属しているメンバーの8割が日本大学芸術学部です。
二人:演劇界のエリートだ!
熊野:いやいや、何言ってるんですか?中には中退者もいますから。
二人:笑
裕本:江古田のガールズってどんな劇団なんです?
熊野:劇団としては、とにかくお客様に楽しんでいただく娯楽劇団ですね。アトラクションとしてお客さんに楽しんでいただく。ライブ感を大事にしてます。
裕本:そして、今をときめく?
三人:声を出すと気持ちいいの会。(通称:声きも)
裕本:気持ちいいね。
草野:声きもは、メンバー6人で全員明治大学文学部演劇学科の同世代ですね。
熊野:へー。
裕本:みんな演劇学専攻?てか、頭が気になりますけど、大丈夫ですか?
熊野:頭がね。
草野:頭はもういいでしょ。演劇の歴史とか学ぶ学科でしたね。日芸みたいに実技はほとんどやらないから、やりたい人は好きにしなさいみたいな。
裕本:演劇文学のエリートだ。
熊野:明治って演劇サークルとかってあるんですか?
草野:5、6個ぐらいですかね?中にはかの有名な唐十郎さんがいた実験劇場とかありますよ。
熊野:あー、唐十郎さん!
草野:僕が入学したころは 本当に実験劇場はアングラでしたけど今は全然違いますね。
熊野:そういや、アングラブームみたいな雰囲気って最近来てましたけど、あ、違うか、芸術性ですね。
裕本:アーティスティックな奴ね(笑)
草野:声きもは、実験劇場から派生したメンバーもいまして、トレーニングとか稽古とか実験劇場の流れを汲んでいたりします。だから、少し、アングラっぽいかも。
裕本:声きもさんは、拝見したことあるんですけど、タイムスリップした感じになりますね。あー、今の時代にもこんな演劇が残ってるんだみたいな。
熊野:あー、分かる!
裕本:江古田さんは、テレビでイメージする小劇場のイメージを派手にした感じですよね。楽しいことを煌びやかに!みたいな。
熊野:ありがとうございます。
裕本:お二人とも全くイメージの違う劇団からの客演ですよね。
二人:ほんとに。
裕本:で、その間ぐらいの中途半端なところがウチですよね。
二人:いやいやいやいやいやいや!

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裕本:今回はいかがですか?
熊野:いかがって?
裕本:何かざっくりした感じで。
熊野:ペンギンさんの稽古初日に台本がある感じはすごいですよね。
裕本:うん、それはいつも心がけているけど、今回は稽古初日に間に合わなかったんですよ。
草野:焦ってる感じがすごかった。(笑)
熊野:実際なくてもそんなに何とも思わないですよ。うちの山崎洋平(江古田のガールズ代表、脚本、演出)は、稽古始まって2~3週間経ってから、
「この人にこれ喋らせたい!」ってのがたくさん出てくるから、まぁ、台本は遅いですよね。
裕本:アテ書き(演じる役者さんに合わせて、役を書くこと)ですもんね。
おれも一応、WSオーディションやWeb写真などを見ながらその人をイメージして書いてるので、アテ書きはアテ書きなんですけど、役をもらったときの印象はどうです?
熊野:この登場人物のなかだと、これが俺だなって感じですね。
草野:俺は見た目が…
二人 頭がね(笑)
草野:まあでもあんまりやったことのない役ですね。今回みたいな役はあんまりやってないですね。
裕本:頭的にはやってそう。
草野:いや、なんていうか、ラスボス的な奴はやってない。
裕本:ウチの芝居は、絶対ラスボス的な奴はいますね。何か、やっぱ悪がいてそれに立ち向かう主人公みたいな。
熊野:あー、確かに分かりやすいですよね。お客さんも何だかんだ楽しいと思いますし。
裕本:芝居をやるからには、やっぱ日常でなかなかできないことをやりたいですよね。「愛している」って言ってキスするみたいな?
あ、でも、草野さんは日常でもやってるのか。
草野:やってないですねー。(笑)
裕本:まぁ、ほら拳銃を向けるとかもなかなかできないじゃないですか。
熊野:あー、でも、どうせなら、恋する役まわってきて欲しいですね。
草野:恋する役来ないなー。
裕本:見た目がね(笑)
熊野:頭がね(笑)
草野:おい(笑)

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裕本:作品はどうです?
熊野:これずっと言ってるんですけど、ゆとり世代VSオトナって今後こんな作品増えると思うんですよ
裕本:あー、言ってたねー。
熊野:もうすぐゆとり世代なくなるじゃないですか。たぶん、今後、演劇とかでもそういう題材出てくるかと思います。
草野:社会問題とかって、わりかし客観的に見れるようになってから作品になったりするんですけど、ペンギンさんはその真只中でやりますよね。
裕本:ウチは先走りすぎなんですよ。
二人:笑
裕本:2年前の震災のときも、震災から2ヶ月後に震災を扱ったんですけど、世間がまだ震災とか何なのかよく分かっていない時にやっちゃいましたね。時代がおれに追いつかないみたいな。
二人:苦笑
草野:でも、自分たちに関係のあることを真正面にやるのは初めてですね。
裕本:草野さん、頭のせいでゆとり世代に見えないですけど、自分が「ゆとり世代」と思うときあります?
草野:あー、新聞とかで「最近の若者は…」みたいな記事を見つけると、あてはまるなって思いますね。
熊野:でも、あんま気にしないですよね。これが就活とかしていたら別なんでしょうけど。
三人:苦笑
裕本:ゆとりにもバラつきがありますからね。
熊野:結局は、その人次第ですよ。僕は、今回の役は「ゆとり世代」というより「ひとりっ子」をイメージしてます。
裕本:なるほど!
熊野:あと、サイト見たんすけど、役名が書いてあるのいいすね。
裕本:何が?
熊野:いや何か「Hagesen」とかいいじゃないですか。
草野:格好いいよね。
裕本:「Twinkie」のスペルは正しくは「Twinky」なんだけどね。
熊野:あ、そっか、複数系が単体になるすもんね。
裕本:映画通の人とかは、「Twinky」って知ってるかもだけど、今回の作品には関係ないことだけ言っておきます。(笑)
熊野:「Twinky」に注目ですね。
裕本:そうだね。
草野:劇場でお待ちしております!
熊野:うわ、無理やり締めた!
裕本:まぁ、ちょうど、いい感じなんでこの辺で、明日は18歳中村夏海さんと28歳今氏瑛太さんのジェネレーションギャップ対談です。お楽しみに!
熊野:やばいね。
草野:やばいやばい。