自記量水器の設置目的 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

google booksが面白い。古い地誌などのpdf版を見られることがある。



昨年、麻布で見つけた「自記量水器」の役割が「東京市制概要」(昭和十一年版)という書物に載っていた。


土木事業の河川の維持管理業務の一つとして、


「河川水位変化の調査の目的を以て明石町外十五箇所に自記量水器を設置し、一週間に一回宛、之を巡観し量水記録紙の交換 機械の点検等を行い、又現場より蒐集せる記録は之整理の上日別表、月別表、年別表等の調製を行っている。」
(仮名遣い、漢字は適宜変更しました)


こちらが、その自記量水器?。上記の”明石町外の15個”のうちの一つかどうかは分かりませんが。 今でも毎月巡回して記録紙の交換とかしてるんでしょうかねえ。。。






google booksでは、燈孔や自働洗條槽の撤去費用、再設置費用等の一覧表といった文書の入手も可能だ。東京以外の地方の地誌も読めるものがあるので、もっと読解力があれば時空を超えたバーチャルツアーが楽しめそう。

(追記:ただ、今回の蓋は水道用の地紋なので、河川用ではないのではとの意見もいただきました。確かにそうですね。しかも、左書きなので、もう少し新しそうだし。なんだろ、これ。)