新居プロジェクト 16 | 播磨の甲斐遊記

播磨の甲斐遊記

 播磨の山間部で甲斐犬とともに自然を満喫しています。家族と楽しく梨栽培など色々なことを無理なく負担なく行っています。こんな環境に感謝しつつ、これからの歩みを遊記として綴っていきたいと思います。

一昨日は我が家の建前 

棟上げ 上棟式でありました


朝6時前から棟梁と二人で

大黒柱の敷石 四隅の通し柱の位置を

酒・塩・米で清めて回った

いよいよこれから ここにある大黒

構造材が起きて組みあがってくる

身の引き締まる思いで 棟梁の後に付いた

門先の子どもらの登り棒には

やや大きな日の丸を掲げた


午前7時 職人10人が揃った所で

安全祈願をしてのお神酒 いやさか 

続いて一番に起こして頂いたのは 

やっぱり大黒柱

レッカーがゆっくり吊り上げていく


敷石上に真っ直ぐ吊り上げられた


あの納まった瞬間の大黒のきしむ音

今でも鮮明に覚えている

納まった瞬間の皆の笑顔

拍手が起こり「おめでとうございます」と

お言葉を賜った


車庫内には次から次へと

お祝いの品が届いて 私も忙しく挨拶まわり


それに並行して 皆さんに持ち帰って頂く

お土産の準備 応援に駆け付けてくれた

呼び出しの両親 平岡夫妻の助けで整えて頂いた

遠路遥々 広島から有難う御座います


ふと現場を見れば棟梁が大黒柱に向い

受ける梁の刻みの最終調整

この穴にドンと剥き出しの虹梁が入る

私の希望通りに成っていく


床の間も起こされ

丁寧にコミ栓が打たれて

ガシッと木組みが固められている

これだよ これこのコミ栓


また一心不乱に振られる掛け矢

小さな集落に掛け矢の音が

鳴り響いている


そしていよいよ 大黒が受ける

松の丸太が上がった

棟梁に呼ばれ 棟梁を見れば

手で上を指された

つまりは上がって掛け矢を振れと言う合図


足場階段 梯子 梁を伝って

私も大黒の上に立つ

立った瞬間の心地よい風 見晴らしの良さ

下を見れば すごく高く感じたが

怖いとは思わない 大黒の力のお蔭

仕損じる訳にはいけない


掛け矢を手渡され 3度ほど振った

38歳にしてようやく叶った念願の夢

感無量でありました・・・


今は亡き伯父さんに散々言われた

この欅の上は松の虹梁 丸太を使え

虹梁の目方でドンと大黒が受け

大黒が生きるんじゃの言葉


そしたら棟梁に職人さん

親戚のおばさんらが上棟飾りの準備

さぁこれを大黒の上にと言われ手渡された


でもその前にで

私の大切なクンがお祝いにくれた

国旗・日の丸をくくり付けて下さいな

棟梁は

「これに日の丸を付けたのは初めてじゃ」

そう感想を頂き

「大黒にふさわしい よし分かった」と

添えて下さった 誠にもって有難い


この合図と共に近隣を初め

方々より皆さんが我が家へと集まり

上棟を祝って下さった


二階へ祭壇を組み 神主さんからのお祓い

祝詞を頂戴して上棟式

祝いに来てくれたクンが

神主さんの指名を受けて司会進行係

実に愉快 これも縁 やってくれたら良いで

立派に努めてくれました

本当に有難う御座いました


そして高い所からの挨拶

多くの皆さんの姿が眼下に広がった

皇祖皇宗 先祖代々 地域の皆さんへの感謝

これからの決意を宣言して結ばせて頂いた


大きな四方餅を撒いてから

一斉に小餅にお菓子 五円玉 五十円玉

思考を凝らした物をまかせて頂いた



我が子3人 従兄弟の子3人 親族 

棟梁に弟子 応援の方 皆で投げた

投げる方も受ける方も 皆笑顔でありました


何としても子らには

この思い出を忘れないで欲しい

一生に一度できるかできないかの経験

特に長男・次男は将来 立身する為にも

この経験は大切にさせたい


私も幼少の頃から引き回してもらい

餅投げの経験もある

あの経験があったからこそ今日がある
その思いは後世に伝え残したいのです


終了後はすみやかに降りて

皆さんに挨拶回り

良かったね 良かったよ 立派だった

良い大黒柱だ 様々に頂いた

もう最高のご褒美の言葉であった


皆に担いで頂き叶った この餅投げ

本当にやって良かったと思う

有難う御座いました

これが我が家の上棟式でした



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