数学の勉強法の本質 | 東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

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東大生の母親のブログです。
子供が東大に合格して分かったことは、「東大は、特別な子だけが行く学校でない。」ということです。ここでは我が家がたどった教育戦略をお話ししていきます。

●数学の勉強法の本質

よく、数学は、思考力、発想が必要な科目だと言われます。

しかし、息子は、数学も暗記科目の1つだと言います。

そして、東大の2次試験の数学で110/120点という高得点をたたき出したN君でさえ、やはり高校までの数学に才能はいらないと言います。

少し前に、和田秀樹さんの「暗記数学」という主張が、ネットでずいぶん論争になりました。数学に関しては、いろいろな説がありますので、情報を探せば探すほど混乱してしまいます。

この間、この話題を息子とした時に、数学に関して興味深い話をしていました。以下は、息子の言ったことをなるべく忠実に再現してみました。

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数学は、一言で表すと「経験」の科目と言えます。

受験のための数学は、無から創造することは求められてはいません。

受験勉強の定石(=解法パターン)は、過去の天才たちが編み出したものだから、独創性は、それを超えない限りは価値がないのです。

実際に、自分が独創的な解答をしたと思っていても、それは、自分が定石を知らなくて、独創的だと思い込んでいるだけで、実際はただのパターン通りの解法であったりする場合が多いのです。

そして、たとえ「大学への数学」へ投稿できるほど優れた解法を提示できる人でも,制限時間付きの入試で高得点がとれる保証はありません。

なぜなら受験は、あくまでも決められた時間の中で戦うレースだからです。求めれられている能力は、時間内に素早く、解法を提示することだけです。

ですから、受験数学においては、自分の頭の中の引出の中に定石を整理してしまい、必要な場面でこれを適切に引き出し、組み合わせることができる能力が重要なのです。

その能力を問題演習という「経験」を通じて養っていけば、数学は、必ず得点源になる科目なのです。

この定石、公式を自分の頭の中に整理してしまうのは、繰り返ししかありません。毎日野球の素振りをやるように、基本問題で解法の型を身に着けることが、数学を得意にする近道なのです。

「数学は発想力だ。」と言って塾に行って難易度の高い問題ばかりをやって、型を身に着けることがおろそかになっていては、なかなか数学で得点できません。

この型は、特別な教材を使わなくても、学校の副教材や青チャートで身に着けることができるものです。

実際に青チャートで型を身に着け、過去問で「経験」を積めば、十分に東大に合格する学力は身に付けることができます。
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というのが、息子の数学に関しての持論です。

息子自身も青チャートを始めとする市販の問題集だけで東大対策を終わらせていますし、家庭教師をする場合も自分の持論をベースに指導しています。

次回は、具体的に数学の学習の「いつ」、「なにを」、「どれだけ」について、息子の使用した参考書、問題集をお話していきます。


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