僕の周りの大人たちは、みんなアル中寸前だ。
僕の担任の先生も、駐在のお巡りさんも、
ガソリンスタンドのおっさんも、みんなみんなアル中寸前だ。
僕のママが美人過ぎるからだ。
だから、みんな正月なのに家にも帰らず、
僕のママの居酒屋に入りびたりで飲み続けているんだ。
みんなから『訳あり』と呼ばれている、
板前のおじちゃんが、小料理を作りながら
「誰が悪い訳じゃない・・・誰が悪い訳じゃんない。」
と独り言でも言う様に、僕に言ったんだ。
そんな事、僕の知ったことじゃない。
僕にとって大事なことは、みんながくれるお年玉さ。
街に居酒屋が1つしかない街の、今年の正月の1シーン
おしまい
↓押してくれると、いと嬉。(*^o^*)
短編小説 ブログランキングへ