「いらない」ものなんて、ない | 朱鷺の“人生七転び八起き”

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心と体の健康の情報を発信していきます。

若い仕事仲間のKさんが、イライラしてる。

何かあったの? と尋ねます。

「嫉妬はどうしたらなくなるのかしら」
と聞いてきました。

嫉妬心が強いのか・・・いま悩み中と。

所属しているサークルに、嫉妬する対象が
いるらしい。

私は「嫉妬はなくさなければならない」と
思ったら、なくならないのでは? と答える。

「あってはならない」と思うと、
「嫉妬している」ことが強調されるし、
苦しさは増してくるんですね。

意識しないでおこうと思うと
思えば思うほど、意識してしまう。

それに続いて
「自分には、どうにも敵わない人に、
 貴方は嫉妬しますか?」と聞いたら
「嫉妬しない」と言います。

ということは。
そこに見下しがある。
ということではなかろうか。

対等・あるいは見下している相手が、
うまくいっているので嫉妬している。

そしてまた、嫉妬する相手に、
関心を持ってほしいという願望も、
そこにはありそうでした。

ここに二重構造がある。
「嫉妬」と「見下し」は、良くない。
悪いものだと思うから、それも苦しい。

そういう会話をしているうちに。
「嫉妬は、悪いものだろうか?」
ということになっていって。

自分のしたいことを、見下している相手が
難なくしていて、
しかも成功していることも、
嫉妬の原因だということが見えてくる。

中間報告的に
それなら、自分は自分のしたいことに、
嫉妬のエネルギーを向ける方が問題の
解決になりませんか? と言ってみる~

人に嫉妬することに、無駄にエネルギーを
使うのは、愚かなのでは。となって。

すると、進みたい気持ちがあるけれど
「自分には、できない」という不安がある。
ことにAさんは気づいた・・・。

やってみて、出来なかったら、絶望してしまいそう。
自分に自信をなくす。なのですね。さらには。

嫉妬することに、気持ちを向ける・・・というのは、
進まないことへの理由づけにしていないか。

それに「成功すること」への、こだわり。

「この程度の成功で、慢心するな」という
相手への責め言葉には、「成功への怖れ」も、
ありそう。

「成功したら、それを維持するために、
頑張らされる」というヘンな言い訳・・・。

「がんばりたくない」のね。
それは「成功は不幸になる」という
信念にもなっている。

もう~怠け心が、むき出し~ってなこと?

で。もう。絶望するならすればいい。
いったん絶望しなければ、次に進めない。
他にも行けないということで。

人に嫉妬するエネルギーを、
自分のしたいことにする方に振り向ける。

結果。エネルギーの漏れがあるから、
成功するはずのことも、エネルギー不足で、
成功するトコロまでモチベーションを
保てないのでは・・・と、なった次第。

それで「嫉妬をなくしたい」という願望が、
消えたか消えないか、わからないところですが。
なんとなく、その場では、決着がついたような。

ともかく。
自分の感情を、納得できるまで、理解できるまで、
追及してみると、なんらかの解決はできそう。

な~んか、隠されている想いが、ある。
ボロボロと出てくる。
それを、根こそぎ、見てみる、と。