343・433戦法 | Thousand Days

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さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…

※前回の記事『升田式早石田』


photo:01

26歩 34歩 76歩 42飛 68玉 62王
78玉 72王 25歩 32飛 56歩 35歩
24歩 同歩 同飛 88角成 同銀 22飛
23歩 12飛 22角 32金 31角成 同金
22銀…(A)(=Z2)


後手番で手損してでも升田式石田を目指されると結構怖い。
34飛と浮かれる寸前に決戦を挑んで良くしに行きたいが、
343433に共通するこの重要局面は非常に難解だ。
( 先手充分と即断した前回の私はアホ以外の何物でもない)

82王と48銀(または58金右)の交換は先手に利がありそうだし、
さらに72銀と58金右の交換が加われば57銀~46銀が生じる。
…故に後手は72王の状態で動かざるを得ない(多分)。

56歩は不自然だが、上図(A)での55角を封じた意味がある。
22同金だと簡単に悪くなるので候補手は32金か33角だろう…


photo:02

32金 21銀不成 33金 12銀不成 24金 11銀成
27角 38銀…(Ai)


32金に11銀成も考えられるが、以下 同飛 22歩成 33角 32と 24角 28香 12飛 23金 32飛 同金 51角で悪い。

単純に飛車を取り合った局面(Ai)は先手の攻め駒が足りず、
私は自信が持てないが形勢自体は非常に難しいと思う。。


photo:03

32金 21銀不成 33金 28飛 52飛 22歩成
45角 11と…(A1)


I上さんとの対局ではこう進んだ。
後手には27歩56角の選択肢があり、
いずれも駒組みに手を戻す展開になりそうな気がする。

…形勢はほぼ互角だろうか。
11トに代えて26飛の我慢はあったかもしれない。。


photo:04

33角 同銀成 同桂 22角 32金 11角成
同飛 22歩成 23歩 同と 42金 48銀
…(A2)


わざわざダウングレードを目指す33角も意外と有力である。
これには31銀不成で簡単に良くなると思っていたのだが、
24角~26飛で桂を狙われると歩切れ&56歩型だけに厳しい…

22角では、形を乱したことに満足して77銀も当然考えられる。
しかしここでは角を打ち込むのが流れ(?)というものだ。。

次に34香の物量攻めや13トからの迂回路があるので、
ここまで進めばやや先手ペースだと思う。
(単に33トだと15角が生じておかしなことになる)

ちなみに23歩に代えて15角なら、下図のように進めればいい。

photo:05

33角 同銀成 同桂 22角 32金 11角成
同飛 22歩成 15角 28飛 27歩 同飛
45角 28飛 27銀 11と 28銀成 同銀
…(Ao)




p.s.('13-04-02)
M井さんとの戦いで初めてダウングレード33角が現れ、
上図(Ao)に至る途中の27歩に代えて27銀と変化された。
(ちなみに、この形で22角の再突入を遅らせるのは難しい)

以下は 27同飛 26歩 同飛 同角 11トで先手良さそうだが…
実戦では愚かにも26歩を手抜き、惨敗を喫してしまう。
やっぱり私は弱かった。。


※次回『門倉流四間穴熊』『振り飛車4→3戦法』


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