大河ドラマ 平清盛 第一話「ふたりの父」 その背景 清盛出生の秘密 | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

大河ドラマ 平清盛 第一話「ふたりの父」 その背景 清盛出生の秘密

鎌倉で父・義朝の菩提寺の立柱儀式に臨んでいた源頼朝の元に
政子が壇ノ浦での平家一門の滅亡を知らせるところから始まりましたね。

平家を罵る家人たちを

清盛がいなかったら今の武士の世はなかった

と頼朝がたしなめていました。

大河ドラマ 平清盛

1185年。
今はこの年より鎌倉幕府は始まると教科書に書かれているようです。
異説としては1183年というものがあるらしいですけれど、
少なくとも1192年で区切るものではないようです。

いきなり、平家滅亡から始まった今年の大河ドラマ。
第1回はなかなかの内容だったと感じました。
昨年のものは歴史に対する愛情が感じられず、
創作部分と歴史的事実との違和感が激しすぎましたので、
創作するにしても、歴史に対する敬意を払っていただきたいものです。

脚本の藤本有紀さんは、朝ドラ「ちりとてちん」にて、
上方落語に対するその愛情の深さを脚本に織り込んでいました。
そんな愛情に期待したいですね。

第1回はとても気に入ったんですが、
大河ドラマは特に初回の力の入れ方が違うんですよね。
昨年も時任三郎さんの浅井長政には見るところがありましたし、
それなりに期待したんですが、
あとはだんだん辛くなっていきました。
今回はそのようなことのないように…

今回は松山ケンイチさんの平清盛は顔見せ程度で、
主役は養父の忠盛でした。

大河ドラマ 平清盛

この中井貴一さんがよかったですね。
当時の「武士」がどういうものかを演技で見せてくれていました。
また、白拍子の舞子と心を通わせていくあたり、
吹石一恵さんともども、彼女の最期のシーンも見応えがありました。

あとは白河法皇の伊東四朗さん。
怖かったですねえ。


大河ドラマ 平清盛


さて、この機会にこの時代を勉強しようという訳ですが、
戦国時代や幕末は勉強のし直しという部分が大きく、
しかし、今年のこれはその下地がありません。
よって資料も複数読むべきですが、
基礎がないためにそれも難しいです。
それでも、おぼろげにでもこの時代を把握できればと思っています。

平清盛。
彼の出生については謎があります。
父母ともに不明なままなんです。
今作では、白河法皇が実の父であるという説を採りました。
当時からそういう噂が信じられていて、
あながち噂のみの話でもなさそうなんですよね。
今回、祇園女御(ぎおんのにょうご)が登場しました。
松田聖子さんでしたね。

大河ドラマ 平清盛

「平家物語」巻六「祇園女御」の章に、
祇園女御が清盛の母親であるとあり、
しかしながら、年齢的にその可能性は低く、
祇園女御の妹が清盛を生んだのでは、という説も有力です。
ちなみに平家物語では、白河法皇は忠盛を伴い愛妾・祇園女御の所へ通う道中、
行く手に「鬼」を見つけます。
その「鬼」を退治せよと白河院は命じる訳ですが、
忠盛は慌てずその「鬼」を捕らえて見せ、
その正体が蓑姿の法師であることを示しました。
忠盛の冷静沈着な姿に白河院は感じ入り、
祇園を妻として"下賜"します。
この時、この女御は身籠もっていて、

子が女子なら我が子とする、男子であれば武士として忠盛の子として育てよ

と白河院が言っています。

清盛は12歳で元服しますけれど、
いきなり貴族の子息並みの扱いとなる訳で、
その後のスピード出世も白河法皇御落胤説で説明できるようです。
特に重要なのは、事実はどうあれ、
周囲が清盛を白河院の王胤であると
考えていたのではないかという点なのかもしれません。

あと、母親は前述の祇園の妹という説と、
白河院の女房の一人という説もあります。
こちらは清盛が3歳の時に亡くなっているとのこと。


最後に少しだけ。
この時代について学ぼうとする時に、
ハードルを高くしているのが、
よくわからない単語ですよね。
今回、2つお書きしておきます。

にょう‐ご【女御】
(ニョゴとも)
(1)中宮の次に位し、天皇の寝所に侍した高位の女官。主に摂関の娘がなり、平安中期以後は女御から皇后を立てるのが例となった。
(2)上皇・皇太子の妃。「院の―」

しら‐びょうし【白拍子】 ‥ビヤウ‥
(1)平安末期から鎌倉時代にかけて行われた歌舞。また、これを歌い舞う遊女。直垂(ひたたれ)・立烏帽子(たてえぼし)に白鞘巻の刀を差すなどの男装で歌いながら舞い、伴奏には鼓、時には笛・銅〓子(どびょうし)を用いた。後に早歌(そうか)・曲舞(くせまい)などの生まれる素地となる。また延年にも取り入れられて、室町初期まで残った。平家物語(1)「其比(そのころ)都に聞えたる―の上手」
(2)遊女の異称。

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

これは源義経の愛妾・静御前の白拍子姿だそうです。

白拍子静御前





ねてしてタペ