魔人様よりリクエスト★
魔人様が書かれたお話の続きを私が、書いて行きたいと思います。
第一話は、魔人様のお話★
潤んだ瞳で見上げる君
「受け取って・・・・・・・くれ・・・る?」
少し頬を赤らめ
「甘くて美味しいチョコと」
ふにゃりと笑う
「私のキ・モ・チ」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
(ああ、また彼女に見蕩れてる奴がいる!)
移動中の車の中から見えるビルの壁面に設置された巨大なモニターに映し出されているのは、製菓メーカーによりバレンタインCM。そして道行く人々を次々に落としているのは・・・・・・・・・・・
「蓮!ほら、あそこのモニター見てみろ。キョーコちゃんのCMが流れてるぞ!」
手帳を見ながらスケジュールチェックをしていた社さんが、CMに気づいて教えてくれる。
俺の目線は頭上のモニターにではなく、道行く人たちの方に向けられていたから、CMに気づいていないと思われたようだ。だが、俺はCMに気づいた上で、そこを見ていた。巨大なモニターの中の彼女に見惚れてる男どもの姿を!
君はどうして、そんな扇情的な格好をしてるんだ!?
ティーン向けのCMなんだろう!?
それに今は冬だぞ?
どうして、そんな!!
テレビの中でキューティーハニースマイルが炸裂する度に、恐ろしいスピードで増えていく馬の骨ども。
このCMのお陰でバレンタイン期間中ずっと、キャンペーンなどの仕事で拘束されている彼女。
俺の誕生日にも会ってもえらず、プレゼントは会社に預けられていた。
電話をもらえたのは嬉しかったが。
(マズイ、闇の国の気配がヒタヒタと!! あとでゆっくり、からかいながら教えてやろうと思ってたけど・・・・・・・・・仕方ないな)
「蓮くん?お兄ちゃん、昨日プレゼントを1つあげ忘れてたんだけどな・・・・・欲しいか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別に欲しくないですけど?」
長い沈黙のあと、嫌そうな顔で俺に視線と返事をよこす敦賀蓮。車内とはいえ、人の目はある。頼むからその怖い顔を人目に晒すのはやめてくれ!そして紳士の仮面を早く拾え!
「そんな仏頂面は今すぐ外しちゃいなさい!じゃないとキョーコちゃんに」
「最上さんが何ですか?」
今度の返事はめちゃくちゃ早いな。キョーコちゃんの名前出しただけなのに。
「今すぐその顔をなんとかしろ!そしたらご褒美にプレゼントをやる!」
「・・・・・・・・キラキラ~ン!」
うっ!ちょっと怖いけど、まぁ笑顔ではあるんだし、勘弁してやろう。
「14日の夜11時から16日までキョーコちゃんはオフなんだ。この3週間キャンペーンで寝る暇もないほどのハードスケジュールだったから」
「はい」
「彼女のマンションな?こないだタレントの部屋への強盗未遂があっただろ?犯人はエントランスで捕まってたけど」
「はい。でももうあそこからは引っ越したんじゃあ?」
「いや、あそこは今注目されてるから、引っ越しはできていない。最低限のものを持ち出して仕事の都合により、社長宅か、ホテルに泊まってる」
「で?」
「来月になったら、お前のとこのマンションに1室空きがでるんだけどな?それまでホテルってのも却って危ないかもしれないから・・・・・・・・14日の夜から、お前んとこのゲストルームを使わせろって社長が」
「それは・・・・・・・・嬉しいですけど、彼女が承知してくれませんよ」
「ケンカでも・・・・・・・・いや、そんなわけないか。こないだあったときはいつも通りだっし、誕生日プレゼントや電話をもらってたよな」
「ケンカなんかしてませんけど・・・・・・・・なんか二人っきりになるのを避けられてるというか・・・・・・・・」
「おまえ・・・・・・・・・・・・・・・・純情乙女に何をしたぁぁぁぁ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この続きを、書いて行きたいと思います★