いついかなる場合でも因果律が働いています。あなたのこのたびの地上への誕生も因果律が働いたその結果です。これから訪れるあなたの死も因果律の自然な働きの結果であるべきです。
それを中断させる、つまり余計な干渉をするということは、自然な因果関係を破壊することですから、当然その償いをしなければならなくなります。
死は霊に準備ができた時に訪れるべきものです。それはリンゴが熟すると木から落ちるのと同じです。
まだ熟し切らないうちにもぎ取れば、そのリンゴは食べられません。霊も十分な準備ができないうちに身体から無理やり離されると、それなりのペナルティが課せられます。それを因果律というのです。
人間の判断は物的観察だけに基づいておりますが、人生の目的はもともと霊的なものなのです。
人間の勝手な考えで地上から連れ去ってはいけません。人間には全体像が見えません。物的側面しか見えません。
一人ひとりに生まれるべき時があり死ぬべき時があります。それもすべて自然の摂理の一環なのです。
あなた方が生命を与えるのではありません。ですから勝手に奪うことも許されません。生命は神のものなのです。
神はその無限の叡智によって、各自が公正な裁きを受けるように摂理を用意しておられます。その永遠のいとなみを、この地上生活という一かけらでもって判断しようとすると誤ります。
あなた方は霊というもの、およびその霊への反応というものを推し量る手段を何一つ持ち合わせていないのです。
シルバーバーチの霊訓(八)