あの土地の造成に使ったのはグリーンサンドだけ? Super-kさんブログから考えてみた 黒木睦子 | がんばらない、でも諦めない

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主にエネルギー、廃棄物問題について書いてます。
ブログやツイートは予告なく訂正・削除する場合があります。引用されたものが私のブログやツイートと異なっている場合、このブログの内容を正とします(2015/08/27)

こちらの続きです。

Super-kさんが以下のブログを更新されました。
更に深まる製錬所の産廃疑惑!スラグとダストはやはり別物だった!

Kさんのブログに出てくる地権者が発言した言葉
「製錬所のダスト処分場として、埋めさせてやっているんだ」
ダストに注目されてます。

こちらに「製錬所におけるフェロニッケル製錬」という製錬所が作成した文書があります。
この中に製錬所の操業系統図があります。この中にダストと書かれた部分があります。赤色の四角で囲いました。

20150904H製錬所操業系統図


これは、グリーンサンドとは別の系統から出てくる物で、全く別の物です。
ロータリードライヤーのダストはEP(電気集塵器、静電気で粉じんを除去する設備で、石炭火力発電によく使われる)で除去しただけの物で、粉の大きさは火山灰みたいな感じで少しの風で舞い上がります。

ロータリーキルンのダストはEPで除去した後にペレタイザー(粉じんを固めて大きくする設備)で加工してます。少しの風で舞い上がる事はありません。
フェロニッケル原石と石炭の燃え残りを固めた物なので、このような物になるかもしれません。これは、ある人が製錬所の資材?を使って造成している所の道端に落ちている物を拾ってきたものです。

なぜEPで取り除いた物を元の系統に戻しているかですが、この中にはまだフェロニッケルになる成分が残っており、廃棄物にして処分したらもったいないからです。

でも、ロータリーキルンのダストのように、同じ所をグルグル回していたら、製品のフェロニッケルに入ったら困る物質が濃縮されて、フェロニッケルやグリーンサンドの品質が保てなくなるかもしれません。

それで一部を取り出しているのかもしれません。

これが事実なら、あの土地の造成に使ったのはグリーンサンドだけではなかった事になります。

疑惑は膨らむばかりです。

つづく