さーて、昨日の続きです。
安保先生は、病気の最大原因は「遺伝子異常が引き起こす疾患も少なくはないが、日常的に起こっている多くの病気は生活習慣病である」と考えておられます。
<< 安保先生のおっしゃる生活習慣病とは >>
食べ物やタバコ、酒などの不節制などだけに注目が向けられるが、
もっと大事なのは、心の問題。
働きすぎ、対人関係による葛藤、心の深い悩みやストレス、これらが
私達の交感神経を過度に緊張させ、病気をつくることが圧倒的に多い。
例えば、安保先生はかねがね「ガンの原因は、働きすぎと心の悩みである場合が非常に多い」と考えてらっしゃいます。
ここで復習が必要な方は、昨日の記事 へ。
昨日勉強した自律神経支配が私達の生活活動のバイオリズムにあわせて、効率の良い生態防御を行ってくれているのですが、いったん、この生活活動が常態から逸脱して狂ってくると大変なことに。
自律神経が白血球を支配するのではなく、
逆に「白血球が自律神経を支配」するようになる。
たとえば、
「働きすぎ、大酒のみ、心の悩み」の共通体質・・・交感神経の絶えざる緊張
早期胃がん患者には、顆粒球の増加が見られる。
顆粒球の増加 = 交感神経の緊張状態が持続しすぎる
痛み止めの長期使用
腰痛、肩こり、リウマチなどは、そもそも交感神経の緊張によるもの
= 血流障害、顆粒球の増加が見られる。
この状態から逃れようとして、副交感神経の反射が起き、痛みが生じる
= 痛みのつらさは「身体の治癒反応」
痛み止めで一時的に痛みを休止するものの、熱心な免疫抑制を行うと
病気を悪化させ、ガンを誘発させることにもなる。
こういった例からも分かるように、逆に白血球の方が自律神経を支配している状況が起きる。
対策は
交感神経の緊張を持続させるような生活をやめること
働きすぎの人 → 仕事の時間を短縮し、趣味の時間や睡眠時間を増やす
大酒飲みの人 → 酒の量を減らす
悩みのある人 → 悩みを減らす
これは物理的に減らすというよりも、心の悟り
ということがむしろ必要
交感神経に緊張を強いてきた原因を探り、それを取り除くこと
交感神経の緊張で引き起こされた「血流障害」と「顆粒球増加」がたとえガンになってからでも改変可能で、その原因を取り除くと元に戻る。こうしてガンは自然退縮をはじめる。ガン細胞をやっつけるのはリンパ球であるということを忘れてはいけない。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」
あらゆる神経には、「緊張」と「弛緩」の繰り返しは必要。
でも、緊張の連続は病気の元凶。
緊張とは・・・
「心」=ものの考え方から発する
顆粒球タイプ(交感神経優位)は、攻撃的で働き過ぎる傾向がある。
顆粒球の増加で、腎炎や胃潰瘍を引き起こす。
精力的になって、ばりばり食べて肥って狭心症や心筋梗塞等の
虚血性疾患になったりする。
<< 顆粒球が増大した場合 >>
交感神経を刺激する様々なホルモンに活性化されて顆粒球が
増えからだ全体に活気がみなぎります。でも、同時にリンパ球
が減少することになります。そして元気のない人は簡単にうつ
常態になってしまいます。
リンパ球タイプ(副交感神経優位)は、じっくり考える傾向がある。
自信喪失や拒食など、いわゆるうつ状態へ追い込む。
<< リンパ球が増大した場合 >>
やけ食いなどが一つのストレス解消になってしまうのは、交感
神経の緊張をもたらすストレスに対して、食べることが最も手軽
な副交感神経の刺激法だからです。何かを食べることで、無意
識にバランスを取ろうとしています。そして、過食による弊害で、
血液中のブドウ糖が増え血糖値が上がってしまいます。
ちなみに、正常な白血球パターンは、「顆粒球60%、リンパ球35%の比率」だそうです。
免疫学で世界的権威の安保徹先生は、ご自分を「心とからだをつなぐ免疫学者」と呼んでおられ、まさに「病は気から」だそうです。
心が健康になれば、カラダも健康でハッピー