実はTVシリーズの『スター・トレック』を全く観たことがなかったので、今まで12作ある映画版も一度も観たことがなかった。これは映画版最新作、前作からリブートされた新しい『スター・トレック』の続編。
敢えて観ようと思ったのは、言うまでもなく『スター・ウォーズ』の予習のため。 J・J・エイブラムスと言えば『LOST』を始めとするTVドラマ畑の監督だが、映画では本作以外に過去に観た作品として『M:i:III』と『SUPER8/スーパーエイト』があるが、いずれも印象はよくなかった。再評価できるかもという期待で観てみたもの。
『スター・トレック』シリーズのお約束ごとが分からないので(スポックが嘘をつけないことくらい)、作品の正しい評価ができるとは思わないが、印象としては、やはりこれまでと変わることはなかった。
なんとなく親しみやすすぎるのである。こだわりに欠けるというか、スタイルがないというか、勿論そつなく作っているのだが、普通のSFアクション映画という印象はぬぐえない。リドリー・スコットや、クリストファー・ノーランや、ニール・ブロムカンプくらい監督の色があればいいのにと思った。ジム・カークのキャラクターは魅力的で、演じるクリス・パインも頑張っているのだが。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』への期待が全然高まらないので(その主たる理由はJ・J・エイブラムス監督だから)、期待を込めて観たのだが、やはりそれが変わることはなかったということ。どうしたものだろうか。
★★★★ (4/10)
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』予告編