前回のトレンド判定の重要性からご覧ください。
結局のところ、外部から売買を判断するには、色々と現場ではないが故にハードルが高いのです。
その場の上げ下げを取ろうとすれば、テクニカルをみていても本来遅れるので、究極的に言ってしまえば、実は無駄です。
それを生業にしている人がいるのも知っていますが、それでも敢えて言います。
無駄です。
しかし私もテクニカルを当然見ています。
無駄と知りながら。
そういう事がわかって見ている人と、知らないで見ている人の差、なんですよ。
その日のテーマによっても、何が市場のドライバーとなって売買が発生しているかが異なるから、というのも一つの理由です。
しかし、それではその日のテーマは?その日の市場のセンチメントは?というと、それは日替わり、その時がわりです。
これさえ見ていればいい、というものはありません。
当然ニュースや経済指標の結果は最低限なので必ず見ますよ。
でも、値動きの究極的な発生原因は、意図的な仕手です。
乗じて行うか、わざと起こしてモメンタム系を追随させるか、など色々ありますが。
これは、株であっても為替であっても変わりません。
かつてのFXコンセプツなんかはその典型的な本尊グルーブでしたよね。
もし、こう言った事を知らなければ、業界として深くは携わっていないのではないでしょうか。
もちろん、ファンダメンタルに付随する、ちゃんとした思惑というものはあります。
しかし、それは誰でも手に入る情報ですし、その場の動きもわかります。
ただし、どこまでその動きが行くかは誰にもわからない。
ここがポイントですよね。
そこまで知った上で、果たして、長期的に見た取引の優位性とはなんなのか?
と言う事を考える必要があるわけです。
内部の人間ですら、カスタマーディーラー、インターバンクディーラー、プロップディーラーでそれぞれ売買方法も優位性も判断方法も異なるわけですから。
自分の一番得意なところ、優位性の見えるところでまずは勝負する事が必要なわけですよね。
そもそも、為替というのは、ただの金利や国際的な経済の調整弁でしかないわけです。
そこを勘違いしてはいけません。
実質経済と関わっていますが、本質的な経済といいますか、主体性というのはありませんからね。その動きだけを見ていても、実はとてもわかりにくいものと私は捉えています。
しかし、後からみれば、動きは見える。
そして相場は上か下にしか動きませんが、動くときには続きの動きが発生しますし、それに追随する動きが出るでしょう?動きがそれで加速されることもあるでしょう。
もちろん確率論では、上下の方向に進む確率は完璧に50%であっても、継続的に上下を占えば、上げ下げが続くという事象は起こりえます。
これは、エクセルマクロを組んで自分で実験すればすぐにわかります。
だから、実は動きの原因の分析には全く役には立たない。
しかし、それでも後から見れば、動きは見えるし、判断するための後押しが我々には必要なのです。
ですから、7割しか役に立たない。
かゆいところには絶対届かない。
それを知って、わかった上で、適当に使う。
そうでないと役に立たないんですよ?
そこをご理解いただきたいところなのです。
つづきます。