器用貧乏が経済を救う。かも。 | Work , Journey & Beautiful

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オルタナティブな学びを探求する

以前器用貧乏についての記事を書いた。


要旨は、

・どうも器用貧乏って中途半端ってイメージがある。
・僕ら日本人は一定の分野を掘り下げて専門性を高め「極める」ことをよしとする傾向にある。
・器用貧乏だって才能だ。
・器用貧乏がその特性を活かすためには、ほどほど深めた専門分野を掛け合わせ、オリジナリティを出すことが手っ取り早い。
・そのためには「戦略性」と「掛け算」ができなきゃいけない。


ってなもんだったんだけど、結構関心が高いのかよく読まれている。

僕もそうだけどそれだけ器用貧乏な人って多いってことだよね、きっと。

そういえば「自分は何がしたいんだろう?」なんて僕ぐらいの年代で(程度の差はあれど)悩んでいる人はみんな器用貧乏な人達だ。


マルチな才能がある。
何をやらせても程々出来ている。
でも本人はなんだか自信を持ちきれていない。


こんな人。結構多いねん、きっと。


僕なんか典型例で。
自信を持ち切れていないって言っても、自分という人間にはめちゃめちゃ自信あるんだけどね。ただ「何してる人?」とか「仕事は何?」聞かれると答に窮してしまう自分がいたりする。一言で言い表せないという、こぼれてしまうものがあるというか、非常にもどかしい想いがする。


しかして器用貧乏。そのポテンシャルたるや非常に高いものがある(はず)だし、何よりも今現在様々な現場でその特性を発揮すべき活躍の場はそこかしらにある。





1.変化のスピードに合わせフィットできる適応力

そもそも今様々な企業が内部・外部ともに激しい変化にさらされてるわけで。このスピードは特に営業や企画、本社管理部門などは肌で感じているはずで、3ヶ月前に決めた仕組みや決まり事を変化させる、なんてことはざら。そんな中で以前からのやり方や成果物にこだわっていたのでは変化についていけない。そういった中で器用貧乏な僕らは、そうでない人よりもムダを省き、本質を掴む力に長けているし、即座に環境にフィットする力をもっているんだから、そういった環境変化が激しい組織においてパフォーマンスを上げることができる器用貧乏な人材はより活躍することができるはず。


2.多様化する組織を束ねるマネジメント力

変化のスピードの激化とともに、現場の業務は複雑化していっている。「昔は○○だけやってればよかったのに」なんてそこかしこで聞く台詞やし。事実、様々な組織でフラット化が進んだり、事業部制やカンパニー制の導入が進む中で個々人の仕事の領域は限定的なものから、より相互関与的に、複雑になってきている。具体的にはこれまでは人事部とか総務部とか営業とか営業事務とかの部門に分かれてそれぞれの仕事をやっていたんだけど、営業本人が事務もやらなきゃいけなくなったり、事業部そのものが人事や教育関連も企画しなきゃいけなくなったりする。そういったときにゼロベースで考える力も重要だけど、マネジメント層として「今、ここで考えるべき本質は何か?」をいち早く把握して業務を展開していくことができる器用貧乏タイプの適正は大いに活きる。


3.魅力的なキャリアを築くために

名著「アイデアのつくり方」の著者ジェームス W.ヤングは「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と述べた。これはキャリアについても同じことが言えるんじゃないかと思う。勿論一つの専門性を突き詰めてキャリアを築くということも一つの正しい魅力的なキャリアの築き方ではあるんだけど。でもね、「新しい」「その人ならではの」「面白い」キャリアってのは何か新しいことをやり続けた上で出来上がるものというより、既存の要素をかけ合わせた上で出来上がるものなんじゃない?もちろんそのためには何でもかんでもやってればいいというわけではなく、一定の戦略性とかけ算が必要なわけですが。ここについては前回の記事をご参照。



日本の活力の源というのはあくまで「人」であるのは疑うまでもなく。その「人」が自分はこうやって自分の強みを発揮するんだ、ということを認識した上でコミットメントできるようにする。それこそが僕が求めるIgnite something of us ってことにつながるんじゃないかと思うんだよね。





■2009.10.31(sat) 19:00~ @Colabo cafe

vinviolette 3rd party "In Celler"




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「良音」
生き急げ 絶えず 程よく 比べることなく - Ignite something of us border=