「改善・技術革新に頼る戦略ではなく、カスタマー目線で価値を創造しよう」
些細な事からカスタマー(生活者)の目線で何が価値があるのか?を考えイノベーションを起こすことに拘ります。単に他社よりも安くて良いものを売る、という短絡的な競争思考に陥らないようにすることが大切だと思います。
「コンテンツの革新なくして、成長はない」
コンテンツ業界には【コンテンツ/メディア/デバイス】というカテゴリーに分かれ、は単にメディアやデバイスの革新だけでは社会は変わらない、と思っています。コンテンツ、その体験そのものの質を変える事こそが教育を変えるのだと確信しています。
「think global act local」
グローバルな環境変化を視野に入れずにビジネスを考えるということはあり得ないと思っています。また単にグローバルな動きを捉えるだけではなく、その中で今、自分達はなぜ今このlocalで事業展開をしているのか?を意識することが大切だと思います。
「社会的に意義があることをする、は大前提の心得。その社会的意義の持続・拡大に価値がある」
社会貢献をするということは事業活動をしていく上で前提です。また持続が目的となると不健全です。価値ある活動を持続し、素晴らしい未来を作るために創意工夫することが大切だと思います。
「BIG PICTURE(将来に向けた大きな構想)を忘れることなく、キャッシュを生み出すスピードを早めることに創造的であろう」
社会に対して大きなインパクトを与えるためには、活動の一つ一つから利益を素早く生み出していくことが不可欠だと思っています。一方で利益至上にならないようにすることも大切だと思います。
「価値観の多様性と対話を尊重しよう」
自分とは違う価値観が存在し、それらの存在が全て繋がり社会も、未来も形成されていきます。他を否定する必要はなく、自分の信ずる道をゆくことが大切です。勿論、自分は自分、他者は他者と切り離すことなく対話をしていくことで、学び自ら変化していくことも大切です。
「対話とスピードを両立しよう」
相互理解をベースに組織を作ります。相互に理解していくことは大きく分けると二つあります。一つは実現していく価値、未来について。二つ目は自分達の価値観について。これらを対話を通して相互理解を深めていきます。相互理解をベースに個人の自律性を高め、で経営のスピードとの両立を実現していくことが大切だと思います。
「全ての人材を才能の塊だと確信しよう」
対話を通し、個々人の自律性の発揮を基礎とするにあたって、あるべき像を押し付けることはすべきではないと考えています。寧ろその一人一人が既に有している強みや才能を最大限に活かせる組織作りをしていくことこそが自律性の発揮を促進させていくと思います。
「船に乗せているクルーだけでなく、陸で応援してくれる仲間を拡げていこう」
同じ組織に属している人だけが仲間なのではありません。雇用という関係にのみとらわれることなく、応援し、自分達の営みを広げてくれる応援者との関係を築くことで社会的に価値を形成していくことが大切だと思います。
「自分達のみではなく、全ての営みが素晴らしい未来を創り出していくことを確信しよう」
実現していきたい未来に繋がらないようなことに取組むこともあります。他者の営みが自分とは無関係であるように思える時もあります。それら全てが未来に繋がっていることを確信するBEこそが、未来を創り出していくのだと思います。
6月から兼任していた子会社の経営を任されることになりました。そこに向けて、僕は幸いなことに3ヶ月もの準備期間があったため色々なことを考える機会に恵まれました。事業のこと、組織のこと、人材育成のこと、財務のこと、あらゆることについて自分なりに「こうしよう!」と決めて出航が出来るのは、これほど恵まれた環境はないなぁ、と思っています。
そして断片的な言葉ではなく、その意味するところまで含めて一度きちんと形に残しておくべく、ここに「地平線の上に浮かぶ雲」として記載しました。
ここに上げている10の言葉は現時点で僕自身がとても大切に思っていることです。そしてこれら10の言葉に行き着くまで、様々な考えと出会い、対話し、影響を受けてきました。だからこそ一つ確実なのは、これらの言葉が僕にとってずっと真理だと残り続けることはない、ということです。
僕にとって「ブレる」ということは美しいことです。その瞬間瞬間で正しい、面白い、価値があると感じた方に向けて、しっかりと歩んでいく。そして新しい考えや価値観に触れて、大いに影響を受け、執着することなく捨てるべきものを捨て、方向を改める。
このブレ=振れ幅こそが僕の大切にしていたいことです。そしてこれらのブレを繰り返していくうちに「なんだかんだ振れ方としてここを軸にあっちにいったりこっちにいったりしてるな」という軸が次第と出来上がっていくのだと思います。ブレて全然OK、というより、やり過ぎなほどにブレないとたいして面白い軸なんて出来やしません。
だからこそこれら10の言葉は地平線の上に浮かぶ雲なのです。ずっとそこにあるわけではないし、いずれ流れていく存在です。ただそれだけの存在だと忘れてしまえばそれまでなのですが、こうして始まりの風景としてカタチにすることで、僕はこの景色を忘れないでいられます。いつでも思い出すことができるようになります。そうすることで、これから行く先で眺める地平線の上に浮かぶ雲と見比べることができるわけです。その比較は必ず僕に様々な気付きを与えてくれることは、何よりもこれまでの僕の経験が教えてくれています。
まずはこの景色を忘れずに、前へ前へ進んでいきたいと思っています。
はじまりはじまり、まで後もう少し。


