ドンナビアンカ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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ドンナ ビアンカ/新潮社

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今回ご紹介するのは
「ドンナビアンカ」
誉田哲也著
新潮社刊です★★★




誉田さんの新作。
こちらのシリーズです。
前作は短編集でしたが、今回は長編です。
ストーリーはすごく単純。
チェーン展開の飲食店の専務が誘拐され
2000万円が要求されます。
その専務・副島と共に誘拐されたのが従業員の村瀬。
その村瀬には偽装結婚したとみられる中国人妻がいました‥
と、こう書くとその偽装結婚が事件とどう関わってくるのかと
思うでしょう?
それが、この作品の語り手が村瀬なんですよ。
だから経緯がすべてわかるんですね。
事件の真相は一応覆い隠されてはいるのですが、
かなり想像はつくので
事件そのもののワクワク感みたいなものはありません。
楽しみどころとしてはこの偽装結婚への経緯とかですかね。
あとは村瀬の心理状態というか心の動き、
葛藤なんかはよく出ていました。
一方の語り手は主人公の刑事の魚住久江。
誉田さんの作品で女刑事と言えば「姫川玲子」が有名です。
あの姫川玲子は美人でキレモノ、
バリバリのキャリアウーマンです。
しかし、魚住は癒し系というか。
バリバリのキャリアでもなく決してずば抜けた美人でもない40代。
分別もあり警察社会にもなんとなく妥協してという感じです。
普通の社会に生きている決してバリバリのキャリアウーマンでないけど、
一生懸命男社会と折り合って生きている等身大の働く女性という気がして
かなり共感する部分も多いです。
姫川玲子シリーズのように鋭い切れ味はないシリーズですが、
私はこれはこれで好きって思います。
しかし、このタイトルの意味はなんなんでしょうか???




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