~八丈島 名所・旧跡ご紹介~ 「裏見ヶ滝(うらみがたき)」 | 八丈島観光協会blog

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道と水路が、滝の裏を通っていることから、裏見の滝と言われている。道に沿った水路があるが、これは、江戸時代に滝の所の熔岩を切り開いて通されたものなのである。
中之郷は、江戸時代には島内一の米作り地域であった。それは、中之郷には安川(あんがわ)と銚子(ちょうし)の口という、多量かつ安定的に水が出る水源があり、それを先人が巧みに利用して来たからである。
江戸時代のいつの頃か、この二つの水源の水を水路を使って運び、10メートルもある長い樋(とい)で三原川の上を渡し、田原と言われる集落下のたんぼの一帯に配水するようになっていた。しかし、樋にする大木が確保できなくなり、短い樋をぐるっと迂回させて水を引いていたのであるが大変だということで、山下平右衛門が滝の下の熔岩を切り開いて現在のようにしたのであった。
その工事を始めた時は、皆に無理だとあざけられたという。
山下平右衛門は、山下与左衛門とも言い、明和7(1770)年から天明7(1787)年まで御船預かりを勤め、その後江戸の増上寺の僧となった。墓は増上寺の住職を祭っている安蓮社にあり、山下家の墓にもなっている。






裏見ヶ滝(うらみがたき)

〒100-1623  東京都八丈島八丈町中之郷 
バス停[中田商店前]より徒歩10分
バス停[ザ・ブーン前]より徒歩5分