~八丈島 名所・旧跡ご紹介~「しんのうやし雌雄原株」 | 八丈島観光協会blog

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フェニックスロベレニーは東南アジア原産のやしの一種で、八丈島ではロベと呼んでいる。しんのうやし(親王椰子)は和名である。
ロベは、大正の初めに八丈島に移植されたが、雌雄そろって入ってこなかったため、繁殖させることができなかった。この雌雄二株は、大正8年に横浜植木株式会社が初めて八丈島に委託栽培したものであり、八丈島のロベの祖先なのである。これらの種子の持ち出しは禁じられていたが、少しずつ広められ植えられていった。そして、大戦中の物資不足の中にあっても、隠して育ててきた人たちがいたのである。それが、戦後高い値段で売れ、そのお金で全世界の珍しい植物を集め、現在の八丈島の花卉園芸の基礎をつくったと言われている。
ロベは現在、切り葉や鉢物として重要な産物となっており、全国シェアの90%以上を占め、八丈島の農業生産の約半分を占めている。



しんのうやし雌雄原株

〒100-1623  東京都八丈島八丈町中之郷
バス停[堤ヶ沢]より徒歩5分