畳敷きでお花見 | たたみすとの日常

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仕事もサポーター活動も一生懸命。老舗畳店四代目の雑記帳。


重田畳店、たたみすとの日常
 昨日は、地元・多摩市落合の宝野公園で花見を行いました。

 この宝野公園。丘を切り崩す際に、四車線道路を挟んで西側にある奈良原公園との高さを同じにして、南北それぞれに連なる並木の向こう側に、テレビドラマで多用される鶴牧東公園の小高い丘と、その向こうに富士山が見える設計になっているのです。残念ながら、この時期は、どうしても霞がかかって見えにくいんですよね。


 毎年、この場所で花見を行っているのですが、我が家の最大の特徴は、畳敷きであるということです。


 10時半から開始。この仮設“6畳間”の他、テーブルセット、子供たちが遊戯王カードで遊ぶためのスペースなどを含めて5坪くらいのスペースを取っているのですが、人数が多いので畳がほとんど見えません。先に写真を撮るべきでした。(笑)

 なにより畳敷きの良さは、“冷えない”ことです。4月とはいえ、花見の時期はまだまだ寒い。ビニール・シート1枚だけでは、地面から冷気が上がって来ます。ウチの花見では、ワラを素材とした土台の畳ではなく、最近のマンションで主流の“インシュレーション・ボード”という素材を土台とした畳を使います。このインシュレーション・ボードは、元来、断熱材にも使用する素材で、軽量でもあるのです。あと、泥酔した場合はその場で寝ることも可能です。(笑)

 今年は、まだ満開にも至らないというのに、宝野公園は芋を洗うような賑わいでした。それでいて、夕方にはゴミひとつ落ちていない美しさ。みなさん、キチンとマナーを守っているんですよね。それに対して、相変わらずの公園のトイレの汚さ。トイレットペーパーはもともと置いていないし、週にいっぺんの清掃じゃ、とても、この時期、清潔さは保てません。あの人出なら、市内の経済効果は小さくないはず。行政でもって、なんとかしていただきたいものです。このままじゃ、いずれ利用者が減っちゃいますよ。

 無事に花見を終え、これから本格的に暖かくなって行きます。来年も、この場所で楽しく花見が出来るよう、日々、頑張ろうと思うのでした。