タタミの匂い | たたみすとの日常

たたみすとの日常

仕事もサポーター活動も一生懸命。老舗畳店四代目の雑記帳。


或る、たたみすとの日常
 ある方から、ウチのチラシは、ほのかに畳の匂いがすると言われました。

 なにしろウチには数百枚からの畳表(たたみおもて・ゴザ)が常時置いてありますから、室内はその匂いで充満しているのかも知れません。ちなみに自分の嗅覚は、国産の畳表の匂いを嗅ぎわけることが出来ません。マヒしちゃってるんです。その代わり、中国産の畳表はすぐに判ります。原料であるイ草の品質の悪さをカバーするために、染色してますからね。その染料の匂いがするんです。量販店で売られている上敷きの多くはそれですよ。

 印刷物にまで匂いが付いている訳ですから、自分の体にも畳の匂いが染みついているはずですが、どうなんでしょう。確かめてみた方がいいですかね?。そういえば、接骨院を営んでいる友人が、湿布の匂いが取れないと言ってたのを思い出しました。人間ってのは体全体で呼吸をしているんですね。

 輪湖時代を彩ったかつての名大関であり、横綱・旭富士、国会議員・旭道山(笑)を生んだ名伯楽でもある大島親方の旭國は、その稽古熱心さから、辛口評論家・玉ノ海梅吉氏に、“土の匂いのする力士”と称えられました。鹿児島でキャンプ中の選手たちは、さしずめ芝の香り?。自分も、畳の匂いがするようにならねばいけませんね。田舎臭いって言われているかも知れませんが…。(苦笑)