地震分布 活発な地域や危険断層を確認しておこう 2012年3月
東北地方太平洋大震災から1年が過ぎました。
1年が過ぎたからと言って、何かがあるのかと言えば自然現象に1年の節目などないのでしょうね。
ところが、そう思って下のグラフのように地震発生回数をまとめていると、変わったことがわかりました。
上側の青いグラフは2011年3月以降、M1.0または震度1以上の日本列島で発生した地震の回数を月別に集計してまとめたものです。
下側のベージュのグラフは同じくM5.0または震度4以上のものです。
なぜM5.0または震度4なのかと言うと、列島から離れた場所での地震は震度1でもM5.5だったなどと地震の規模は大きい場合があるからです。逆にM3.0でも直下型の地震ならば震度は大きくなることもあります。
日本列島で発生した体感地震の数は徐々にでも確実に減っていることがわかります(青いグラフ)
しかし、M5.0または震度4以上のグラフを見ると、奇妙なことに今年の1月から再び増えてきています。
テレビでも言っていましたが、沖合の日本海溝付近の地震が再び活発化し始めている様子です。
下の画像は私が付けてきた震源地分布図。M5.0以上のものだけで2011年4月以降のものです。
今年に入って発生している震源地を赤い〇で囲っています。
それをみれば、やはり日本海溝付近でも大きな地震が発生し始めています。
何が言いたいかと言うと
たとえ震度が小さな地震であっても、沖合で発生した大きな地震によって発生する大きな津波には注意
ということです。
太平洋プレート上で巨大な地割れが発生する可能性が高まっています。
昭和三陸大地震は小さな地震だったのに大きな津波が襲いました。
専門家はその津波の再来を警戒しているみたいですね。
津波警報にはくれぐれも注意して行くべきです。
それと、復興の遅れが幸いするか、宅地の建築など暫くは様子を見た方が良いのかもしれません。
新しい防波堤はまだまだ出来ないでしょうから。
その他、K地区は3.11大地震以降に新たに発生した新しい震源群なので不安定で活発化することは考えられると思います。
太平洋東北地方の地震の多さが目につく中で、沖縄トラフの地震が活発化していることも忘れないようにしておくべきですね。九州南部から台湾までの間で中規模の地震が多発しています。