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2011年も8月になってしまいました。
3.11大地震、大津波以来、東北地方太平洋側を中心とした地震は、はたして減ってきているのでしょうか。
下の図は、2011年1月から7月までに、日本近海で発生した震度1以上の地震発生件数です。
データの基は日本気象協会の地震速報。
ただし、3月中旬から4月27日までの福島沖、宮城沖、三陸沖、岩手沖で発生した地震に限って、日本気象協会はM3.0未満の回数を公表しなかったので、3月、4月の地震発生回数は1割から2割ほど多めに考えてください。
それでも、7月までに発生した体感地震の数は・・・
なんと 4010回
上の事情から実際は5000回近かったと思われます。
そして、震度4またはM5.0を超える中・大型の地震は
265回
各月別に見てみますと、やはり3月が最も多いのですが、なぜか5月もそれに勝るとも劣らぬ地震の数でした。
その後減ってはいますが、上の棒グラフをよく見てください。
1月と2月は「正常」なハズの日本の地震回数です。
3.11以降、最も地震が少なかった7月でさえ、正常な状態より遥かに多いことがわかります。
つまり
まだ、何が起きるかわからない不安定な状態には変わりない
ということだと思います。
だから、みなさんも油断はしないようにしてほしいと思います。
次に、上の分布図は過去から何度かお見せていますが、4月以降7月までのM5.0を超える震源の分布図です。
これを見ていただければ明らかなのですが、震源の地域が黄色い丸印のなかで集中しているのがわかると思います。
つまり、今後の大きな地震が発生しそうな場所だろうとも想定できると思われます。
・B地区は千葉房総沖に震源が集中しており、千葉・茨城、埼玉・栃木・群馬県境付近に大断層が走っているのではないかと想像出来ます。
・A地区、C地区は茨城沖からC地区の内陸にかけて地形のくぼみ方から想像しておそらくは陥没が進んでいる地域になると思います。
・DEFGの地域は逆に隆起しながら東(沖側)に向かって大きく移動していると想像しています。
実際に宮城牡鹿半島は東に5m以上動いたという専門家の発表もありました。
特に、気仙沼沖で発生する地震は、過去の地震を調べてもわかりますが、三陸の海岸線に並行して沖に大きな断層があると思われます。
ここで発生する地震はM7.0クラスの大きな地震が何度も起きている場所です。
しかし3.11以降、発生している地震はほとんどがM5.0クラスのもので、昔より地震回数は多いものの、規模は小さくなっています。
津波は、もちろん私の私見ではありますが、陥没する地震より3.11の時のように隆起する地震が怖い気がします。
それが本当なら、E,G,Jの地域で発生する地震が怖いことになると感じています。
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