【責任をかぶる者・責任から逃げる者】
昨日19日、東京電力顧問で前資源エネルギー庁長官の石田徹氏が「一身上の都合で今月末で辞任したい」と辞表が出ていることが発表された。
石田徹氏は資源エネルギー庁長官を退任して今年の1月に東電顧問として再就職をしている。
そして政府は、天下りの問題を出して石田氏の辞任について会見をしていた。
私は、その時に「おかしい」と感じました。
もちろん天下りの問題はあります。
天下りというのは、就職が有利になることと天下ってもほとんどの人が「仕事をろくにしないで高い給料をもらっている」から問題なのだと思っています。
もう死にましたけれど、私の父も京都府の公務員で天下りをしました。
最初は舞鶴自動車道建設の責任者として、その次は私の田舎の市民病院を新設するにあたって事務局長を任されました。
事務局長をするときは打診された金額を断って月給35万円の退職金なし。病院を立ち上げて3年で借金を返すところを2年で完済させて、その後すぐに引退して事務局長を人に譲り、それから死ぬまでのこのこと病院に出向いては草むしりをしていました。
こんな天下りもいます。私の父のやり方に何か文句はありますか?妥当かそれ以下の給料で実績を残して死んでいった父に、私は父に誇りを感じています。
私は若いときは、コネは卑怯だ!と思っていました。
しかし、社会に出て脱サラして自分で小さいながら経営もして倒産も経験して病気もして動きたくとも動けなくなって・・そんな中で私は「犯罪でさえなければ、コネがあるなら何でも使ってでも生きてゆく!」という考えに変わっていました。
石田徹氏がコネを使って東電に入ったことに、私は怒りも感じません。どうせ値打ちを付けて高い給料を取っていたのだろうなぁとは思います。
しかし許せないことは、
今 辞める
ことです。
「いやぁ・・・わたしは・・・今年1月に入ったばかりだし・・・何もわからないし・・・(わざと原発のことには触れずに)世間では天下りのことも問題になっているし・・・今のうちに一身上の都合ということで、やめます」
と言ったかどうかは知りませんが、当たらずとも遠からずでしょう。
間違いなく、今辞めようとしているのは
原発の責任を被りたくないから!
でしょうね。
世間は間違いなくそう見ていますよ。
こんな腰抜け男には興味すらないけれど、資源エネルギー庁長官までやったわけで、ここで「どうぞ」と辞任させていいのですか?
私なら絶対に許さない。辞めさせない。顧問役を外して現場に回す。そして辞任しようがしまいが原発の責任は取ってもらう。
一方東電の清水社長。
震災当日は奈良の平城宮跡を視察中だったとか・・・。しかし連絡をとりつつ夜中の0時頃に戻ったからそれでいいと思います。(新聞ではこれ問題と言っているけど交通遮断の状態ではこんなものでしょう。議員で社長も会長もいないのが問題といっているがこういうのを「重箱の隅を・・・」って言うんだ。くだらん)
この人は、純粋な東電社員で資材畑の長いたたき上げの社長らしいですね。2008年に社長に就任以来、新潟柏崎原発の問題と今回の福島原発。不運な人だと思います。
就任以来、4兆円の資材調達費を四割削減させたり、役員報酬を10~20%カットなどコスト削減に実績がある。東電自体も40歳平均の年収は750万円と電力業界の平均年収800万より安い。
要するに私が言いたいのは実行力のある人物だということ。
3/18から4/11まで高血圧などで倒れて入院したことは、本人も痛恨の極みでしょう。自分の人生も何もかもが崩れる経験をした人には、その気持ちはわかるはずです。私でさえ脳溢血で死ぬかと思うほど頭がボーっとして視界が暗くなったことがあります、ましてこの大きな事故では・・と思います。
上に書いた「腰抜け」男でよければそのまま入院していればよかったかもしれない。
けれども出てきた。
腹を括った目。
私は、先月はこの人を批判したけれど、この目を信じて、今後の対処について黙ってなにも言わずに応援することに決めました。頑張ってほしいです。
【地震情報】
また地震の数が増えていますね。
福島の地震が減ると、周辺の地震が増えるのです・・・不思議です。