●所在地・・・京都府舞鶴市松尾
●山号・・・青葉山
●宗派・・・真言宗醍醐派
●御本尊・・・馬頭観音菩薩
●創建年・・・708年(和銅元年)
●開基・・・威光
○西国三十三所第29番札所
慶雲年中、唐の僧威光上人が青葉山を、中国の馬耳山という霊験のあった山を想起しながら登山したところ、馬頭観音を感得し、ここに草庵を結んだのが始めとされています。
比較的狭い山道をくねくね登り、やっとお寺の前に到着。狭い駐車場。運良く1台分開いていました。
まずは階段を登り、山門。
山門の前に立派なボタンの花が咲いていました。綺麗です。
■本堂
靴を脱いで本堂に上がらせていただきます。少々狭い本堂内。正面から御本尊を拝するのは少々難しいです。
●馬頭観音菩薩(お前立ち)
松尾寺パンフレットより
御本尊のお前立さんです。御本尊は秘仏。前回御開帳は2008年~2009年にあったそうですが、その前の御開帳は何と77年前だったそうです。次回御開帳は一体いつになるのでしょうか・・・。
馬頭さんは、農耕の守り仏。牛馬畜産、交通・旅に信仰が厚いと言われています。
●烏枢沙摩明王
手のひらサイズの小さなうっさんがおわしました。
うっさんは、不浄を焼きつくし浄化すると言われ、トイレにお祀りされることもあります。また、シモに関することに御利益が厚いのです。
■宝物殿
特別開館期間中です。外観の写真を撮り忘れました。
こちらで私が拝したかった方とは・・・
●阿弥陀如来【重文】快慶作
松尾寺で購入したポストカードより
頭部内刳りに「アン(梵字)阿弥陀仏」の墨書きが確認され、快慶作と特定されました。
絹本著色 普賢延命像・・・仏画
天台密教で重用される普賢延命法の本尊。鳥羽天皇の后、美福門院の念持仏と伝えられています。
普賢延命菩薩像としては、かつて長岳寺で拝したことがあります。
私たちが宝物殿内を興味深げに観ていたら、住職さんがアルバムのような資料を次々に持ち出して、熱心に説明してくださいました。
相方は絹本著色普賢延命像が大変気に入り、ポスターを購入していました。
くねくね道の先にある山寺。お前立とは言え、馬頭さんを拝せて良かったです。また、快慶作の阿弥陀さんも拝せて良かったです。次回、御本尊の御開帳はいつなのだろうか・・・。
★御朱印
○西国三十三所第29番札所