●所在地・・・滋賀県長浜市木之本町大見
●山号・・・紫雲山
●宗派・・・真言宗豊山派
●御本尊・・・薬師如来
●創建年・・・永仁年間(鎌倉時代)
●開基・・・専暁
永仁年間(鎌倉時代)専暁上人が、大見にお堂を建て、薬師如来をお祀りしたのに始まるとされています。
丹生川の山峡に大見の集落があります。その川沿いにひっそりとお堂が建っています。
■本堂
無住であるため、観音様拝観には事前予約が必要です。
予定より早く着いてしまったのですが、先に拝観されている方がおり、観音堂およびお厨子は開かれていました。
■観音堂
靴を脱いで観音堂に上がらせていただきます。
正面に座らせていただき、観音様を見上げます。
●十一面観音菩薩【重文】
お優しい・・・
微笑んでいらっしゃるように見えます。
魅力的です。
すぐにお気に入りになりました。
穏やかな表情。
比較的細身ですっきりとした感じのスタイル。
翻波式の衣紋は浅目で美しく重なり合う感じ。
一木造り。内刳なし。平安前期~中期の作ではないでしょうか。
頭上の十一面の周囲に大きめの煌びやかな装飾品が着けられていて、特徴的です。
医王寺で購入した写真より
弊ブログでは、記録および記憶として、お寺で購入したポストカードや写真を掲載する様にしていますが、写真では残念ながら仏様の魅力は全く伝わらないと痛感しています。
こちらの観音様は明治20年ごろに、当時の医王寺の住職であった栄観が長浜の古物商から買い求めて、お寺に安置したと伝えられています。像の由来は判っていませんが、おそらく廃仏毀釈の際に、この地方のどこかのお堂から流出したのではないかと考えられています。
栄観和尚は、この観音様を背負ってお寺まで運んだのでしょうか?一木造りの観音様ですから、重かったでしょうね。
先に来られていた方もかなりの仏好きの方で、世話役の方と我々としばらく仏話が弾んでいました。相方がその時、ふと観音様のお顔を見たら、嬉しそうに微笑んでいたと言っていました。
世話役の方はとても仏様への想いが厚い方で、素敵な方でした。
由緒・由来が全く判らない十一面観音様。そんなこと関係ありません。大のお気に入りになりました。魅力大な観音様です。
★御朱印
スタンプです。