ハミングバード
6月10日(火) 17:30~ 新宿バルト9
好き度: ★★★★☆ 4/5点
まさかこんなに良い映画だとは…
ゴリゴリのアクションかと思いきや…
空き家のマンションにひょんなことから住み着き、髪を刈り、スーツをキメて、バイトをはじめ、人間性を取り戻していく。はじめはレストランで皿洗いだったのが、だんだんと裏社会の仕事をやりだして…死んだ愛する女の復讐をもくろみつつ…ある修道女と恋仲になっていき…という まぁこんな感じでしょうか。
過去のトラウマにうなされるステイサム(ひとんち)
個人的にグッときたのがステイサムと修道女の関係性、恋愛物語で、マッチョスターステイサムに恋愛要素などいらん!なんて思いそうでしたが、この二人の恋愛がほんとにステキで( ;∀;) お互いに過去にトラウマを持ったもの同士が、この出会い、恋愛をキッカケに、どん底のなかからギリギリの希望みたいなものを見つけていくという…今年の傑作邦画『そこのみにて光輝く』を思い出したりしました。この修道女がほんと良くて、修道女の格好をしているところからドレスになったときの可愛さとか、禁断の恋なんだけどどんどんそっちに引っ張られていく感じとかほんと良くて、まさかステイサム映画でたった1回のキスで泣く日が来るとは…。どん底だけど、人生は続くし、でもこういう相互理解があるからギリギリのところでも希望が出てくるし、生きようと思えるんですよね。ほんとうにいとおしい。彼女の方のトラウマもホントに悲しかったな。子供ができたら体操はさせないようにしよう。
ラストのセックスからの逃げろーっていうシーンの高揚感。こことかほんと笑い泣きというか、俺も頑張って生きようと思いましたよ( ;∀;)
この2人のやり取りは全体的に泣けます( ;∀;)
そしてやっぱステイサムが死ぬほどカッコいいです。いや、カッコ悪い、カッコ悪カッコいい。今回はかなり病んだキャラクターなのですが、とても新鮮でしたし、だけど男としての筋は通すし、恩を大事にする感じが最高でした。金が入ると、まっさきに自分がいたホームレスのところにピザを届けたり、好きな女のためにBBQを用意したりするのもカワイイ!(失敗におわってましたが)、とにかくなんか絶妙にイケてないカンジがすごく好みでした。最後も稼いだ金をすべて奥さんの家に持っていったり。(奥さんの大家にフェラして家賃をやりくりしてるエピソードとかマジきつかった…) 最後の子供に渡すカッコイイ写真をとってくれっていうところとか切なかったなぁ…
スプーンも武器!ホームレスにイジワルする奴は撃退!
ステイサム映画のなかでも、トップレベルに好きな映画です。新境地といわれているのもとてもわかりますね。まさかこんな泣ける切ない映画なんて思いもしませんでした。これは傑作でしょう。おすすめです。
おわり
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スタッフ
監督
スティーブン・ナイト
製作
ポール・ウェブスター
ガイ・ヒーリー
製作総指揮
スチュアート・フォード
ブライアン・カバナー=ジョーンズ
ディーパック・ネイヤー
ジョー・ライト
脚本
スティーブン・ナイト
撮影
クリス・メンゲス
美術
マイケル・カーリン
編集
バレリオ・ボネッリ
音楽
ダリオ・マリアネッリ
キャスト
ジェイソン・ステイサム ジョゼフ・スミス/ジョーイ・ジョーンズ
アガタ・ブゼク シスター・クリスティナ
ビッキー・マクルア ドーン
ベネディクト・ウォン ミスター・チョイ
ジャー・ライアン
デビッド・ブラッドリー
作品データ
原題 Hummingbird
製作年 2013年
製作国 イギリス
配給 ショウゲート
上映時間 100分
映倫区分 PG12