キューティー&ボクサー
1月17日(金)15:50~ 渋谷シネマライズ
好き度: ★★★☆☆ 3/5点
「夫婦」というアート作品
きのう、アカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされたということもあったり、前からみたいなぁとか思っていたりしたので、シネマライズに見に行ってきました。シネマライズ、平日はいつでも学生は1000円で映画を観れちゃうすばらしい映画館なので大好き(´∀`)アリガタイ
というわけでキューティー&ボクサー。ニューヨークに住む、現代芸術家で80歳の篠原有司男。そしてその妻で同じく芸術家の篠原乃り子をめぐるドキュメンタリー。ニューヨークにきて40年で、しかも名前はけっこう有名な方らしいんですが、今でも家賃がカツカツだったりとてもじゃないけど余裕がある生活状態とは言えない状況。
それでも、夫婦の間に流れるとっても心地よい空気となにより、お金がないといいつつも、ちゃんと夫婦ともやりたいことをやっていて、とてもお金ではない豊かな生活に見えてきます。
とにかく直感で動くタイプの破天荒なぎゅうちゃんこと篠原有司男に、冷静に周りを見ていて毒舌を吐く妻という構図がとても微笑ましく見えるのですよね(´∀`)
でも、ここまでくるのにものすごーくいろんなことがあって、ほんとうに家族崩壊直前まで行っていたこと、ぎゅうちゃんがアル中でまじ大変だったことなどを妻が描くキャラクターであるキューティーによって語られます。
三つ編みと全裸がチャームポイントの「キューティー&ブーリー」という作品。このキューティー&ブーリーの中で、今までのこの夫婦がどういう馴れ初めでどんなことがあってどうやって今につながっているのかというのがとってもキュートなアニメーションで今の夫婦の様子と並行して語られます。
その語られる昔の様子がほんとうにキツイんですよね。とにかくお金はないし、夫はアル中だし、そんななかこどもができちゃって、酒飲みながら泣きながら暴れるぎゅうちゃんまで映し出されます。
それでも、妻はずっとぎゅうちゃんに寄り添ってときに優しく、ときに毒舌を良い、ずっと寄り添って生きてきた今に繋がるんですよね。妻は正直、イヤイヤ夫の手伝いをしているように見えたり、いやらしい小言でDisを入れたりしているんですが、それでもお互いがお互いをリスペクトしていることがすごくわかるんですよね。だから長続きしてるんだなあとしみじみ思いましたし、年を経ることでようやく夫婦という丸く形になってきたんだなぁということがすごく他人事なのに感慨深く感じました。ただの夫婦ではなくアーティスト同士の夫婦だからこその関係性もおもし
ろかったです。
ほんとうにこの映画見終わったあとは、この映画をきっかけにこの夫婦の作品がうれてほしいなぁと心底思いましたね~。むくわれるといいなぁと、上からですがそう思いました。
あと、純粋に結婚でいいものだなと。思っちゃいましたよね(´∀`)/
お互いのリスペクトを忘れないことが大事なんだなぁとほんと思いましたね!
アカデミー賞でこのボクシングパフォーマンスやってほしいね!
おわり。
◆◇そーす太郎的注目ポイント◇◆
絶対に聞き取れない英語と日本語がごちゃまぜになった会話
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スタッフ
監督
ザッカリー・ハインザーリング
製作
リディア・ディーン・ピルチャー
パトリック・バーンズ
シエラ・ペテンジル
製作総指揮
キキ三宅
編集
デビッド・ティーグ
音楽
清水靖晃
キャスト
篠原有司男
篠原乃り子
作品データ
原題 Cutie and the Boxer
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ザジフィルムズ、パルコ
上映時間 82分
映倫区分 PG12