ミンダナオ島の戒厳令 | 探検塾

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好奇心のつづく限り、体力のつづく限り、

ドゥテルテ大統領がミンダナオ島全島に戒厳令を発布してから3週間。僕もダバオ市の仕事が進まなくて大変です。

 

 

それにしてもこの間に入ってきた現地のニュースは、本当かと疑いたくなるようなびっくりしたものばかり。

 

 

テロリスト集団に占拠されたマラウィ市はミンダナオ島のラナオ湖に面した高原の町で、これまでのイスラム教勢力と中央政府の戦いでは聞かれなかった地名です。

 

 

今週からフィリピンでは新学期だけれども、10万人以上のマラウィ市民が避難民になっているので、学校に行けない子どもたちが2万人くらいいて、教育省はこの子たちをどこで学ばせるか検討しているのだとか。

 

 

国軍がテロリスト集団を空爆しようにも、彼らが病院などに立てこもり市民を人間の盾にしているから上手くいかないとか。フィリピン政府はテロリスト集団の補給路を遮断するために、隣国のマレーシアとインドネシアの協力を得て、ミンダナオ島周辺の海のパトロールを強化しているとか。

 

 

実際に起こっていることとして、3週間にわたり一つの都市を武力で制圧できるのだから、彼らはもうテロリスト集団というカテゴリーではないと僕は思います。本気で領土を取ろうとしている姿は、ISがシリア、イラク、リビア、アフガニスタンでおこなっていることと同じ。マラウィではISの黒い旗もあるそうだけど、どこまで影響下にあるのでしょうか。

 

 

今度の月曜日はフィリピンの独立記念日で、ドゥテルテ大統領は大攻勢をかけろと国軍に命じている。さてどうなるか。僕はマラウィ市のこの攻防で大方片付くのか関心持っています。それでダバオ市の仕事がどうなるのか見えてくるのかなと。

 

 

先日の英国マンチェスターの爆弾テロでは、アメリカのポップシンガー、アリアナ・グランデのコンサート会場が狙われて、観客としてきていた80人以上が死傷したと報じられていましたね。主に十代の女性ファンで、使った爆弾は殺傷力を高めるために工夫されていたとか。ここでもISの犯行声明あったけれども、何でこんなことするのでしょうか。

 

 

アリアナ・グランデのオフィシャルビデオの中で、世紀末的な不安とか暴力的な感じをイメージしている ‘One Last Time’ を貼っておきます。