こんにちは!
今回はあまりなじみのない1-3-1ゾーンディフェンスのローテーションの仕方、ポジション取り、狙いを紹介したいと思います。
そもそもディフェンスで目指したいポイントとして、
1.ボールを守ること(アウトサイドでもインサイドでも、相手がパスを受けた時には守れるポジションにいること)
2.ドライブに対するヘルプに行けること
の2つの状態を、チームとして常に達成し続けることだと考えています。
こうすることで楽なキャッチアンドシュートやゴール下のイージーショット、レイアップをなくし、結果として相手のシュート確率を下げるのが目的です。
この目的を達成するための手段が、マンツーマンやゾーン、またはマッチアップゾーンディフェンスになります。
一般的に
マンツーマンでは 1.ボールを常に守る が達成しやすく、
ゾーンでは 2.常にヘルプを用意しておく が達成しやすい
といえますが、どちらのディフェンスを用いるにせよ、両方とも達成し続けることが肝になります。
1-3-1とはいっても、常に定位置にいては上記の1,2を同時に達成し続けることは不可能です。
従ってボールの場所によって1-2-2、2-3へと形を変えます。
今回はサンディエゴステイト大の1-3-1を例にとって説明したいと思います。
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基本は、
トップのプレイヤー(大きい、もしくは手が長いプレイヤー)→サイドを変えるパスコースを塞ぐ
ウイングのプレイヤー→コーナーへ落ちるパス、またはコーナーから戻すパスを塞ぐ。ボールが逆サイドにある時はゴール下付近(最低でもブロック)まで下り、ゴール下を守る
真ん中のプレイヤー(5番)→ハイポストを守る。ボールがコーナーに入った時にローポストを守る。ローポストにボールが入った時のダブルチーム
リング下のプレイヤー(1番)→ボールサイドのローポスト、コーナーをケアする
のが各プレイヤーの役割になります。
1番がリング下なのは、ケアする範囲がコーナーからコーナーと幅広く、素早さが必要とされるためです。
その分シュートが打たれたら全員でリバウンドを取りに行きます。
➀
以上のようにセットします
➁と➂
ボールが中央から片方のサイドに動くと、
トップ→サイドチェンジのパスを塞ぐ
ウィング→コーナーへのパスを塞ぐ
真ん中(5番)→エルボーに移動しハイポストへのパスを塞ぐ
ゴール下(1番)→ボールサイドのローポストへのパスを塞ぐ
逆サイドのウィング→ゴール下付近まで下りる
この時(ボールがウィングにある時)1-2-2の形になることが分かります。
➃
ドライブは真ん中へ誘導し、5番がヘルプします
ちなみにボールマンがシュートエリアにいる場合は、「フリースローラインの幅まで」はトップがつきます。
それより端にいる時はウィングがボールマンにつきます。
➀
できるだけコーナーに落とされないよう努力しますが、もしコーナーにボールが落ちた場合は
1番がローポストからコーナーへ移動し、コーナーをカバー(ローポストから、というのがポイント。ウィングにボールがある時に真ん中にいると絶対間に合わない)
5番がハイポストからローポストに下りてローポストをカバー
逆サイドのウィングがローポストの裏パスをカバー
トップとボールサイドウィングはキックアウトのパスをカバー
して対応します。
➁
この時(コーナーにボールがある時)2-3の形になります。
➂サイドチェンジされた時の全員の動きです
➃ハイポストフラッシュには真ん中の5番が対応します。常にフロントに立ちボールを入れさせません
➀もしハイポストにボールが入ってしまったら、5番が一人で守り、あとの選手はキックアウトに対応する準備をします。
1番だけはヘルプポジションを保ちます
➁もしローポストに入ってしまったら、5番がローポストに下りてダブルチーム、他の選手はキックアウトに備えます(チームによっては1番1人に守らせてもいいかもしれません)
以上が基本的なローテーションになりますが、1-3-1の場合特に
サイドを変えさせないこと
コーナーにボールを落とされないこと
が重要になります。これらをやられるとボールマンにつき続けることが難しくなってしまうためです。
そのためトップ、ウィングはボールをケアしながら常にパスコースを塞ぐことが求められます。
難しいですが、きちんとポジション取りさえできればかなり強力です!
最後に1-3-1を敷いてから、11分で16点差を逆転したサンディエゴステイトの実際の動画をご覧ください。(最後の11分だけです)
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