一国の総理の発言の重み | たまき雄一郎ブログ

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衆議院議員玉木雄一郎のオフィシャルブログです。

2月19日の衆議院予算委員会で、私に対して安倍総理がヤジを飛ばしたことが問題となっています。




議事録で確認したところ、総理の発言は「日教組はどうするんだよ」 でした。




ちなみに、私は日教組から献金をもらったことは一度もありません。




そもそも私が、西川農林水産大臣の献金が迂回献金ではないかとの指摘をしていた中で、全く関係のない団体について総理が発言したことについては、多くの方が違和感を覚えたのではないでしょうか。





これに関して、安倍総理は、昨日、前原誠司議員に対して、ヤジを飛ばした理由として




「日教組は補助金をもらっていて、そして、教育会館というのがあるわけでありますが、その教育会館から献金をもらっている議員が民主党におられて…それをどう考えるか」




と述べられました。




そこで、私が調べたところ、





(1)日教組は組合費で運営されており国の補助金をもらったことはない。


(2)日本教育会館が民主党の議員に献金をしたことはない。





この二点が確認できました。




つまり、安倍総理の発言は全く事実に反するものなのです。





かし、一国の総理大臣の発言です。これがたとえ事実無根であっても、多くの方が、つい権力者の話を信じてしまいます。




発言を撤回していただくことを望みます。




そして問題をすり替えず、西川大臣の問題に正面から向き合って頂きたいと思います。




補助金を受けた「精糖工業会」と、西川大臣に献金した「精糖工業会館」は、全く同じ住所で、同じ役員、同じ天下り役人がいるという事実。




そして西川大臣が、寄付を受けた次の週にマレーシアに赴き、TPP交渉会合の場で政府の交渉官に砂糖の関税に関して働きかけを行った事実。




外形的には、業界の要請を受け、報酬をもらい、政治的な働きかけを行ったとみなされてても仕方がありません。




西川大臣には他にも疑惑が指摘されています。




ヤジ論争でかき消されがちになっていますが、私が問題にしているのはこれらの問題なのです。