NHKの記者ら3人がインサイダー取引の疑いで証券取引等監視委員会の調査を受けたとのこと。
回転ずしチェーンが大手外食企業にグループ化されるとのニュース原稿を、放送直前に職員専用の端末で閲覧。値上がりを予想してその回転ずしチェーンの株式を購入し、翌日売却して、数十万円の利益を得た疑いだ。
インサイダー取引とは、投資判断に影響を及ぼすような未公開の重要情報について、役員・従業員・主要株主など一定の立場ゆえに知るに至った者が、その情報が公表される前に、株式等の取引を行うことを指す。
昔は「役得(やくとく)」とされていたが、今は堂々たる犯罪だ。
これを天下のNHKの記者がやっていたのだから開いた口が塞がらない。
今、日本市場での株価の下落が止まらない。
本来であれば、サブプライムローンの影響が比較的少ない日本市場が、世界のマネーの避難基地として機能しなければならないのに、むしろ、大きな下落を記録している。
理由はいろいろ考えられるが、一つは、今回のNHK記者のインサイダー取引に見られるような日本市場の公正性に対する不信感だ。
日本の市場はルールに基づいて機能していないインチキのまかり通る市場だと外国からは見られているのだ。
そんな市場に誰もお金を入れたいとは思わないだろう。
公正性確保のためのあらゆる努力が不可欠である。
それともう一つの理由は、なんと言っても、政治に対する不信だ。
何も改革できない、何も決めることができない。それが日本という国の政治だと思われている。
そんな日本に、世界の投資家は愛想を尽かし始めている。
日本などなくても世界経済は回っていく・・・
今マーケットが発しているメッセージは、それほどシビアなものなのだ。
そろそろ日本を再生する本気の改革が必要だと思う。
しかも、残された時間はそう多くない。
経済とマーケットと世界の動きが分かった人間で徹底的に議論し、早急に日本経済再生プログラムを策定すべきだと考える。
党利党略で、互いに罵り合っても、決して世界は日本を向いてくれない。
日本経済の再生、急がなくてはなりません。
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